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フーコー『言葉と物』を読む フィリップ・サボ(著) - 明石書店
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フーコー『言葉と物』を読む (フーコーコトバトモノヲヨム) 言語の回帰と人間の消滅 (ゲンゴノカイキトニンゲンノショウメツ)
原書: Lire «Les mots et les choses» de Michel Foucault

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発行:明石書店
四六判
352ページ
上製
価格 3,500 円+税   3,850 円(税込)
ISBN
978-4-7503-5947-2   COPY
ISBN 13
9784750359472   COPY
ISBN 10h
4-7503-5947-5   COPY
ISBN 10
4750359475   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0010  
0:一般 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年6月4日
書店発売日
登録日
2025年5月19日
最終更新日
2025年6月19日
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紹介

構造主義の嵐が吹き荒れる1966年にフランスで刊行されベストセラーとなったミシェル・フーコーの『言葉と物』。果たして、わたしたちはこの書物をどれほど理解してきただろうか。一切の予断を排し、この革命的テクストを内在的に読解し解読する。

目次

二〇〇六年~二〇二四年 『言葉と物』を読み、ふたたび読む――『フーコー『言葉と物』を読む』日本語版への序文

 謝辞

序論
 物の秩序
 歴史
 境界-同一なるものと他なるもの

類似、表象、言説――『言葉と物』第一部概説(第一章~第五章)

歴史、人間、言語――『言葉と物』第二部注解(第七章~第一〇章)
 「われわれの近代性の境界」

1.ある断絶の考古学
 一.分離
 二.「カント主義」と人間学

2.近代の知の根本的諸形象
 一.経済学の誕生
 二.近代生物学の歴史的アプリオリ
 三.文献学と言語の分散

3.知の人間学的襞
 一.〈言説〉の終焉
 二.人間学的四辺形
  有限性の二つの側面
  経験的なものと超越論的なものの混同
  思考されざるもの
  起源にあるものと時間の分散
 三.人間学的襞の解体

4.「人間諸科学」への異議申し立て
 一.人間諸科学の認識論的状況
 二.「無意識的表象」
 三.無意識、歴史――人間とその〈他なるもの〉
 四.言語の永劫回帰

結論

『言葉と物』第二部分析的要約(第七章~一〇章)

 用語集
 文献案内

なぜわれわれは『言葉と物』を最後まで読み通せないのか――訳者解説にかえて

前書きなど

刊行から四〇年が経った今日に、いまだに混乱と困惑をもたらし続けるこの「仲間外れの」著作に戻る利点が理解される。今や流行の影響は去り、そしてまたフーコーの思想の残された部分が入念な研究の対象となったおかげで、その驚くべき可塑性が明らかになった。おそらく、『言葉と物』にも、その理路を明らかにする読解がなされる時が来ている。この読解の主要な目的とは、『言葉と物』の全体的構造とその目的、そしてもっとも意義ある理論的所産を明らかにすることである。このような作業を首尾よく行うために重要なのは、論争に身を投じることではない。そうではなく、フーコー自身がその「人間諸科学の考古学」を、当時の一般的諸問題(言語、人間、無意識、表象の問題)に関与する「戦いの本」として理解していたという視点を見失わないことである。〔「序論」より〕

著者プロフィール

フィリップ・サボ  (フィリップ サボ)  (

リール大学教授。1994年高等師範学校卒業。
ピエール・マシュレの指導のもと、哲学と文学の関係に関する論文で1999年博士号取得。2001年よりリール第三大学准教授、2012年より同教授。現在、ミシェル・フーコーセンター所長として、フーコーの草稿の公刊プロジェクトをはじめ、さまざまな研究プログラムを統括している。2015年に刊行されたプレイヤード版フーコー全集では、『言葉と物』の校訂を担当しており、フランスのフーコー研究をリードする研究者の1人。
邦訳文献として「主体性、批判、真理」(佐藤嘉幸・立木康介(編)『ミシェル・フーコー『コレージュ・ド・フランス講義』を読む』水声社、2021年)、「ミシェル・フーコーと真理のアヴァンチュール」(『思想』2020年10月号)がある。

坂本 尚志  (サカモト タカシ)  (

京都薬科大学准教授。2011年にボルドー第三大学にて博士号取得。
専門はフーコーを中心とした20世紀フランス思想史、哲学教育。
主な著書に『バカロレアの哲学:「思考の型」で自ら考え、書く』(日本実業出版社、2022年)、『バカロレア幸福論:フランスの高校生に学ぶ哲学的思考のレッスン』(星海社、2018年)。共著に『フーコー研究』(岩波書店、2021年)、『共にあることの哲学:フランス現代思想が問う〈共同体の危険と希望〉1 理論編』(書肆心水、2016年)、『主体の論理・概念の倫理:20世紀フランスのエピステモロジーとスピノザ主義』(以文社、2017年)など。また、主な訳書として、ギヨーム・ルブラン『カンギレム『正常と病理』を読む:生命と規範の哲学』(以文社、2023年)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。