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人権 最後のユートピア
個人の権利・社会運動・国際人権
原書: The Last Utopia: Human Rights in History
発行:明石書店
四六判
384ページ
上製
価格
4,500円+税
- 出版社在庫情報
- 不明
- 初版年月日
- 2025年5月10日
- 書店発売日
- 2025年5月2日
- 登録日
- 2025年4月2日
- 最終更新日
- 2025年4月23日
紹介
「人権」概念は自然権やフランス革命に起源を持つものだという通説を打破し、第二次世界大戦以降に様々な「政治的ユートピア」の倫理・道徳の破綻によって国際的な規範として形成された、という画期的な論考。注目される気鋭の法学者の重要書、待望の邦訳。
目次
序章
第一章 人権以前の人道
第二章 誕生が死を意味する
第三章 なぜ反植民地主義は人権運動ではないのか
第四章 闘いの純粋性
第五章 国際法と人権
終章 モラルの重荷
付録
○英字紙における「人権」の使用頻度
○人権年表
注
参考文献にかんする補論
謝辞
訳者あとがき
前書きなど
訳者あとがき
本書は、Samuel A. Moyn, The Last Utopia:Human Rights in History(Harvard UP, 2012)の邦訳である。モインは、法学界で主流な権利の適用や解釈を探求する解釈学的な研究手法とは異なる、歴史学的なアプローチで第二次世界大戦以降、普遍的価値とされてきた人権がどのように歴史の舞台に姿を現したのかを探求した。著者は、人権という概念は必ずしも自然権に遡る必要がなく、フランス革命とも理論上の繋がりが希薄であると主張した。彼の分析によれば、個人の権利が国家主権を超克するという現代の人権概念は、すでに破綻してしまった様ざまなユートピアの「後釜」として提起されたものである。この主張は通説とされてきた人権起源のアンチテーゼとして、論争を巻き起こしているという点で特徴的である。
(…後略…)
上記内容は本書刊行時のものです。