版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
格差と不安定のグローバル経済学 ジェームス・K・ガルブレイス(著) - 明石書店
.
【書影利用可】 (連絡不要)

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文サイト:

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

直接取引:なし

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

格差と不安定のグローバル経済学 (カクサトフアンテイノグローバルケイザイガク) ガルブレイスの現代資本主義論 (ガルブレイスノゲンダイシホンシュギロン)
原書: INEQUALITY AND INSTABILITY:A Study of the World Economy just before the Great Crisis

このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:明石書店
A5判
352ページ
上製
定価 3,800 円+税   4,180 円(税込)
ISBN
978-4-7503-4084-5   COPY
ISBN 13
9784750340845   COPY
ISBN 10h
4-7503-4084-7   COPY
ISBN 10
4750340847   COPY
出版者記号
7503   COPY
Cコード
C0033  
0:一般 0:単行本 33:経済・財政・統計
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2014年10月
書店発売日
登録日
2014年10月7日
最終更新日
2014年10月7日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2026-11-07 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 根井雅弘(京都大学教授)
MORE
LESS

紹介

主流派経済学が取り上げてこなかった経済格差と金融がもたらす不安定の関係を、タイルの不平等尺度等を駆使し、データに基づく実証的な分析から解明する。分析対象はアメリカ、EUをはじめ、急成長する中国、ブラジル、アルゼンチン、ソ連崩壊後のキューバ。

目次

 謝辞


第1章 不平等の物理学と倫理学
 不平等の尺度の簡単な物理学
 不平等の尺度の倫理的な含意
 この本のプラン

第2章 新しい不平等の尺度の必要性
 不平等研究におけるデータの問題
 高密度で整合的な不平等の尺度の獲得
 グループ化とグループ分け
 結論

第3章 賃金の不平等と世界の発展
 クズネッツが意図したこと
 新しいデータによるクズネッツの仮説の再検討
 賃金の不平等と国民所得:曲線の形状はどのようなものか
 世界的な不平等の拡大:データの中のパターンとしてのソロスのスーパーバブル
 結論
 付録:不平等から成長への想定される関係

第4章 家計所得の不平等の推定
 賃金の不平等と所得の不平等の間の関係の推定
 問題となるケースの発見:残差の検討
 所得不平等に関する詳細かつバランスよく集められたデータセットの構築
 結論

第5章 経済的不平等と政治体制
 政治学における民主主義と不平等
 政治体制のタイプに対するもう1つの接近法
 分析とその結果
 結論
 付録Ⅰ 政治体制に関するデータの説明
 付録Ⅱ 他の政治的分類の方式を用いた結果

第6章 アメリカにおける地域間不平等:1969年~2007年
 アメリカにおける産業間の稼得所得の不平等
 アメリカにおける地域間所得不平等の変化
 アメリカにおける不平等の解釈
 結論

第7章 州レベルでの所得不平等とアメリカの選挙
 2000年大統領選挙に関する既存のデータを用いたいくつかの初期モデル
 州レベルでの不平等の新しい推定値と不平等と選挙の関係の時系列的分析
 不平等と投票における所得のパラドックス
 結論

第8章 ヨーロッパにおける不平等と失業レベルの問題
 格差に基づく失業理論
 格差と失業に関する地域ベースの証拠
 ヨーロッパとアメリカにおける格差と失業
 ヨーロッパの失業対策への示唆
 付録:詳細な結果と感応度分析

第9章 ヨーロッパの賃金と柔軟性理論
 ヨーロッパの失業問題:再現
 ヨーロッパにおける賃金の柔軟性の評価
 状況を単純化するクラスター化と判別化
 結論
 付録Ⅰ:クラスターの詳細
 付録Ⅱ:固有値と正準相関
 付録Ⅲ:正準得点と疑似得点の相関

第10章 中国におけるグローバリゼーションと不平等
 2007年までの中国における不平等の進行
 2002年から2006年における金融および輸出のブーム
 貿易と資本流入
 投機部門への利益と資本の流入
 結論

第11章 アルゼンチンとブラジルにおける金融と権力
 アルゼンチンとブラジルにおける現代の政治経済
 格差の測定
 データの情報源
 アルゼンチンにおける賃金格差:1994年~2007年
 ブラジルにおける賃金格差:1996年~2007年
 結論

第12章 ソビエト崩壊後のキューバにおける格差
 キューバの賃金データ
 キューバ経済の進展:1991年~2005年
 産業部門別の賃金格差
 地域による賃金格差
 結論

第13章 経済格差と世界の危機


 訳者あとがき
 参考文献
 索引

前書きなど

訳者あとがき

 本書は、James K. Galbraith、“Inequality and Instability:A Study of the World Economy just before the Great Crisis”, Oxford University Press, 2012の邦訳である。著者のジュームス・K・ガルブレイスは、著名な経済学者のジョン・K・ガルブレイスを父にもち、自らも著名な経済学者として活躍している。著者は、主流派経済学者とは一線を画する立場をとり、本書においても、実証分析を駆使して、主流派経済学とは異なる視点から現実経済に対して独自の切り口を与えている。日本では、2つの教科書の邦訳(『現代経済学』上・下、『現代マクロ経済学』)が出ており、お馴染みの読者もいるであろう。
 本書の特徴は、以下のとおりである。第1に、本書は、著者独自の問題意識に基づき、主流派の経済学が取り上げてこなかった問題、すなわち経済(賃金)の不平等(格差)とグローバルな金融危機との関係を検討していることである。第2に、データを重視し、タイルの不平等尺度等を駆使して、随所で統計解析を行っていることである。第3に、アメリカやヨーロッパに限らず、普段はあまり取り上げられることのない国々、すなわち中国、ブラジル、アルゼンチンそしてキューバを分析対象としていることである。第4に、経済の問題のみならず政治の問題も取り上げていることである。
 現代の社会はグローバル化が進み、さまざまな要因が複雑に絡み合っている。このような社会を理解するためには、冷静にデータに向き合い、柔軟な発想を持つことが重要である。本書は、まさにこれを実践したものといえる。

 (…後略…)

著者プロフィール

ジェームス・K・ガルブレイス  (ガルブレイス,ジェームス・K)  (著)

テキサス大学オースティン校、リンドン・B・ジョンソン公共政策研究科教授。1952年生まれ。父は高名な経済学者ジョン・K・ガルブレイス。ハーバード大学(B.A.)、イエール大学(Ph.D.)。ポスト・ケインズ派の経済学者で、UTIP(テキサス大学不平等プロジェクト)を主宰。
主な著書
The Predator State: How Conservatives Abandoned the Free Market and Why Liberals Should Too, Free Press, 2009
Inequality and Industrial Change: A Global View, Cambridge University Press, 2001
Created Unequal: The Crisis in American Pay, New York: The Free Press, 1998
Macroeconomics (with W. Darity, Jr), Houghton-Mifflin, 1994(『現代マクロ経済学』塚原康博・臼井邦彦・太田耕史郎・駒村康平・馬場正弘訳、TBSブリタニカ、1998年)
The Economic Problem (with R. L. Heilbroner), Price-Hall, 1990(『現代経済学』上・下、中村達也訳、TBSブリタニカ、1990年)

塚原 康博  (ツカハラ ヤスヒロ)  (訳)

明治大学情報コミュニケーション学部教授。

鈴木 賢志  (スズキ ケンジ)  (訳)

明治大学国際日本学部教授。

馬場 正弘  (ババ マサヒロ)  (訳)

敬愛大学経済学部准教授。

鑓田 亨  (ヤリタ トオル)  (訳)

名古屋商科大学経済学部教授。

上記内容は本書刊行時のものです。