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ゼロからの経営戦略 沼上 幹(著) - ミネルヴァ書房
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ゼロからの経営戦略 (ゼロカラノケイエイセンリャク)

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四六判
296ページ
定価 2,000 円+税   2,200 円(税込)
ISBN
978-4-623-07832-5   COPY
ISBN 13
9784623078325   COPY
ISBN 10h
4-623-07832-9   COPY
ISBN 10
4623078329   COPY
出版者記号
623   COPY
Cコード
C0334  
0:一般 3:全集・双書 34:経営
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2016年11月12日
最終更新日
2016年11月18日
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書評掲載情報

2017-01-15 日本経済新聞  朝刊
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紹介

経営学を学ぶ学生、ビジネスマン向けシリーズ第一弾。ヤマトホールディングス、富士重工業、TOTO、コマツなど多くの企業の成功事例を通して、これからの企業戦略を考えていく手がかりを探る。市場の成熟化、グローバル競争の激化する中、明確な戦略がなければ勝てない時代において、「場当たり的経営者」と「力量のある経営者」の違いを分ける戦略的思考法についてわかりやすく語る。

目次

はじめに

序 章 これからの時代に「戦略的思考法」は強力な武器になる
 1 航海の道筋を教えてくれる「羅針盤」を手に入れよう
 2 常識を疑い、考え抜くクセをつける
 3 良循環の環をいかに生み出すか


第1章 市場をつかみ、狙いを定める
ケース1 ストライプインターナショナルの事例――ヨーイドンで走り出せ!「白地の探究」企業
 1 ビジネス・モデルの「白地」を探す
 2 店員の立居振る舞いまで「設計」する
 3 リソースは後からついてくる
 4 良きマーケターは人の気持ちがわかる

ケース2 すかいらーくの事例――ファミリーレストランの雄の没落と再生
 1 高度成長期の「人々の夢」を捉えた時代
 2 過剰供給が引き起こしたカニバリゼーション
 3 カニバリゼーションはなぜ放置されたのか
 4 店に来る顧客は毎日少しずつ変化する


第2章 成熟した社会で自社の強みを見直す
ケース3 TOTOの事例――リモデル事業でV字回復を果たす
 1 需要が頭打ちになった製品をどう売るか
 2 リモデル事業の数字を見つけ出せ!
 3 調査で得た2つの「気づき」
 4 新興国も「ゆっくり」攻める


第3章 個人事業主から「経営者」に脱皮する
ケース4 幸楽苑の事例――サービス業から製造直販業への大転換
 1 店が増えるほど苦しくなる「スパン・オブ・コントロールの罠」
 2 これはサービス業でなく、製造直販業である
 3 成長の限界から脱出する

ケース5 ハイデイ日高の事例――お客さんを追いかけてシステムができた
 1 30の職業を経て見つけた天職
 2 「屋台と弁当」のニーズを追いかける
 3 「1杯390円」で何を狙ったか
 4 失敗したときにこそ「考える力」が問われる


第4章 先手を取り、進化を続ける
ケース6 パーク24の事例――駐車場ビジネスのパイオニアと2代目の功績
 1 「三方よし」を実現した先代の緻密なビジネス・モデル
 2 駐車場が増えれば増えるほど現場が見えなくなる
 3 IT化で稼働率を上げ、さらにほかのビジネスを乗せる
 4 イメージにとらわれて、ビジネスチャンスに気づけない人々

第5章 最初の意図を超えて広がるイノベーション
ケース7 コマツの事例――IoT の先駆けモデルをつくった「気づき」と「決断」
 1 イノベーションは〝小さな気づき〟から生まれる
 2 システムを広める段階での卓越した決断
 3 サプライ・チェーン全体で好循環が始まる
 4 ブレイクスルーだけではイノベーションは起きない



第6章 業界の中でニッチャーとして生きる
ケース8 富士重工業の事例――北米市場への集中で良循環を回す
 1 地味で小粒なメーカーが躍進企業に化けた
 2 北米市場のためにクルマをつくる
 3 言葉の力で社員を一つに結びつける
 4 「ぶつからないクルマ?」で国内が息を吹き返す
 5 ニッチャーの成功要因

第7章 経営資源を何に投じるか
ケース9 富士フイルムの事例――製品の背後にあるコア・コンピタンスを洗い出せ!
 1 戦略構想の基盤としての経営資源
 2 経営資源の横展開による多角化成長
 3 「本業が消える」危機にいかに経営資源を使ったか
 4 経営資源についての2つの視点


第8章 業界の構造変化を見通し、勝ち残る
ケース10 ヤマトホールディングスの事例――ネット通販時代に「オンリーワン」でいられるか
 1 ネット通販の市場はどこまで広がるのか
 2 需要の変化
 3 各プレーヤーのポジションを整理する
 4 「アマゾンか、グーグルか」でヤマトグループの将来も変わる
 5 成長市場に直面しつつ利益をとれないのはなぜか

第9 章 イノベーションをめぐる諸問題
ケース11 ソニーの事例ほか――コツコツと努力し続けることが「正解」ではない
 1 イノベーションによる競争を考えるためのフレームワーク
 2 突然、登場したミラーレス機という「下らない技術」
 3 まじめな技術進化がイノベーションを遠ざける
 4 途上国で生まれる独自のイノベーション


おわりに──経営戦略論を通じて社会科学を学ぶ

さらに学びたい人のための図書案内
参考文献
索 引

著者プロフィール

沼上 幹  (ヌマガミ ツヨシ)  (

2016年11月現在  一橋大学大学院商学研究科教授/国立大学法人一橋大学理事・副学長。組織学会会長。ミスミグループ本社取締役。

上記内容は本書刊行時のものです。