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雪〈SNO〉 スヴェルケル・セリーン(原著) - みすず書房
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雪〈SNO〉 (ユキ) 消えてゆく歴史 (キエテユクレキシ)

自然科学
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発行:みすず書房
四六判
重さ 560g
352ページ
定価 3,800 円+税   4,180 円(税込)
ISBN
978-4-622-09886-7   COPY
ISBN 13
9784622098867   COPY
ISBN 10h
4-622-09886-5   COPY
ISBN 10
4622098865   COPY
出版者記号
622   COPY
Cコード
C0040  
0:一般 0:単行本 40:自然科学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2026年11月16日
発売予定日
登録日
2026年10月8日
最終更新日
2026年10月27日
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紹介

地球に最初に雪が降ったのは25億年前。この清くはかない物質は、温暖化によりさらに不安定になっている。雪は消えてしまうのか。そのとき人は何を失うのだろう。
雪という一語が示すのは、宙空で塵と共に凍った水がつくる、はてしない、まさに無数の形態。それは上空でいくつもの条件が揃ったときにだけ現れる。季節ごとに降っては消える一方、氷河になると何万年も永らえる。雪の結晶はできた瞬間から変成をくり返し、同じ状態に留まらない。そのひとつひとつが降りながら音を吸収する。静まり返った白銀の地上の美しさ。雪下は暖かく、小動物が快適に暮らす。
本書は雪について書かれた、おそらく初の歴史書だろう。物理学、化学、地理学、気象学、人類学に及ぶ雪の研究。雪氷学の誕生。絵筆やカメラが捉えた雪。世界有数の雪国日本の『雪華図説』『北越雪譜』、そして中谷宇吉郎の結晶研究。第三次世界大戦が北極圏で想定された時代の雪と戦略。ナチのプロパガンダとニベアクリーム。
縦横無尽の語りを結ぶのは雪への愛。科学や統計を踏まえた感性や感情こそが、人新世の環境への取り組みを推進する。著者は、地球を気遣う「よりよい」人類のイメージを「雪の天使」に見出し、ベンヤミンの「歴史の天使」に対置させている。
北欧の思想史・環境史家が贈る科学と人文学のクロスオーバー。静かな場所で、しんしんと読みたい。

目次

はじめに――雪の天使(スノー・エンジェル)
ダイヤモンドと鳥たちの羽
雪の不安
雪への愛(Amor nivis)
雪がくれるケア
光と沈黙
雪の悲嘆
冷たいアクティヴィズム
結晶の探索者(クリスタル・シーカーズ)
雪は狂気をいやす
白い魔法
天からの手紙
戦略的な雪
地に足のついたユートピア
ニベア
スピードと調和
雪中の死
変成

あとがき
謝辞
訳者あとがき
原注

著者プロフィール

スヴェルケル・セリーン  (スヴェルケル セリーン)  (原著)

(Sverker Sorlin)
スウェーデン王立工科大学環境史教授。カリフォルニア大学バークレー校、プリンストン高等研究所、ケンブリッジ大学、ブリティッシュコロンビア大学、オスロ大学、ケープタウン大学での教職と研究職を経て現職。スウェーデンの代表的な知識人であり、科学・気候政策のスウェーデン政府顧問でもある。40以上ある著書は、ジャンルは文芸ノンフィクションから伝記、学術書、ドキュメンタリー、エッセイまで、テーマは気候変動から人新世、ダーウィン、教育、クロスカントリー・スキーまで多岐にわたる。スウェーデンを代表する文学賞のアウグスト賞を2004年に受賞。2024年には本書『雪〈SNO〉――消えてゆく歴史』(原タイトルSNO – En historia)によって、優れたノンフィクション作品に贈られるイーネ・ヨンソン賞を受賞。さらに2025年、本書を含む業績に対して、スウェーデン・アカデミーよりアクセル・ヒーシュ賞が贈られた。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

川野太郎  (カワノ タロウ)  (訳)

(かわの・たろう)
1990年熊本生まれ。翻訳家。訳書にノーマン『ノーザン・ライツ』、ミレット『子供たちの聖書』、パーカー『ハイブリッド・ヒューマンたち』(以上、みすず書房)、スタージョン『夢みる宝石』(筑摩書房)、ラーナー『トピーカ・スクール』(明庭社)など。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

杉浦幸之助  (スギウラ コウノスケ)  (監修)

(すぎうら・こうのすけ)
1966年生まれ。北海道大学大学院地球環境科学研究科博士後期課程修了、博士(地球環境科学)。専門は雪氷学。海洋研究開発機構主任研究員、富山大学極東地域研究センター准教授、第59次南極地域観測隊員などを経て2018年から富山大学学術研究部教授。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

上記内容は本書刊行時のものです。