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エッセンシャル 人文地理学事典
基礎・理論・方法
- 発売予定日
- 2026年12月15日
- 登録日
- 2026年10月9日
- 最終更新日
- 2026年10月9日
紹介
人文地理学(human geography)とは読んで字のごとく、人にかかわる地理を扱う学問として発展してきました。とはいえ、この本のもとになった2013年刊行『人文地理学事典』初版でも最初に触れていた通り、純粋に人の影響を受けない地表というものは考えられません。とりわけこの10年近くの間は、勢いを増す温暖化のような地球規模の環境変動、デジタル技術の進展による大地のとらえ方の変化、そして惑星規模で相互に影響を与え合う社会の広がりを、多くの人々が実感するようになりました。それに応じて人文地理学でも、ここ数年で新しい研究テーマが次々と生まれています。
とはいえ、基本的な概念や地理を把握し分析するための多様な手法、地理学自体の歴史、そして「人文地理学」とひとくくりにされる領域のなかでも興味に応じて展開してきた諸分野。これらは、人文地理学を学ぶうえで欠かすことのできない本質的領域です。
本書では、2013年に人文地理学会が編集して刊行した『人文地理学事典』初版から、「基礎」として位置づけられていた第Ⅰ部・第Ⅱ部のすべての項目、第Ⅲ部の重要項目、さらに第Ⅳ部以降のいくつかの項目を選び出し、現在でも大きくは変わらないであろう地理学の基礎を知っていただくために構成しました。
目次
■Ⅰ. 学史と理論の系譜
人文地理学/地理学史と方法論/地理学と科学革命/探検・航海・自然誌・世界図/地理学と帝国主義/近代地理学の成立(ドイツ)/近代地理学の成立(フランス)/地理学とツーリズム/地理学と環境論/産業立地論/中心地理論/地政学/等質地域と機能地域/文化生態学と地理学/計量革命/行動地理学とメンタルマップ/時間地理学/開発と環境問題/人文主義地理学/ラディカル地理学/文化論的転回とポストモダン地理学/フェミニスト地理学と批判地理学/コンピューターとGISの発達/グローバリゼーションとローカリゼーション/前近代東アジアの地理学/明治・大正時代の地理学(1)/明治・大正時代の地理学(2)/昭和期日本の地理学界/昭和期の人文地理学(戦前)/大戦期日本の地政学/戦後の人文地理学/古地図研究と地理思想
■Ⅱ.基礎概念
地域/空間/スケール/中心と周辺/距離/立地/パターンとプロセス/景観/風景/場所/境界/領域性/環境/風土/自然/地誌/地図/地名
■Ⅲ.手法・ツール・スキル
1.フィールドワーク
地域研究と地域調査/フィールドワークと巡検/参与観察/土地利用調査
2.地図,カルトグラフィ
一般図と主題図/地図投影法/世界図の歴史/近世の日本総図と国絵図/荘園絵図と村絵図/近世日本の地図出版/名所図会/伊能図と測量術/地籍図/地形図/外邦図/近代以降のさまざまな地図表現/空中写真/ナヴィゲーション/地図の知覚・認知
3.GIS,地理情報
GIS/地理情報の種類と構造/リモートセンシングの原理/GISと社会/歴史GIS
4.計量分析とモデリング
空間分析と空間モデリング/多変量解析とデータ処理/空間データマイニング/グローバル・ローカルモデル/立地・配分モデル/空間的相互作用モデル/空間的拡散モデル
■Ⅳ.人文地理学の諸分野
社会地理学/経済地理学/政治地理学/文化地理学/都市地理学/農山漁村の地理学/歴史地理学/農業地理学
上記内容は本書刊行時のものです。
