版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
ショーペンハウアー新論 齋藤 智志(著) - 法政大学出版局
.
詳細画像 0
【利用可】 (連絡不要)

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

取引取次: ト|ニ|楽天|中|八木
直接取引:あり(その他)

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

ショーペンハウアー新論 (ショーペンハウアーシンロン)

哲学・宗教
このエントリーをはてなブックマークに追加
四六判
370ページ
上製
価格 4,400 円+税   4,840 円(税込)
ISBN
978-4-588-13049-6   COPY
ISBN 13
9784588130496   COPY
ISBN 10h
4-588-13049-8   COPY
ISBN 10
4588130498   COPY
出版者記号
588   COPY
Cコード
C3010  
3:専門 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2026年8月13日
書店発売日
登録日
2026年6月3日
最終更新日
2026年8月13日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

世界が「盲目的な生への意志」の相争う舞台であり、そこで演じられる私たちの人生が苦しみに満ちているのならば、そんな人生とどう向き合えばよいのだろうか? 初期から晩年までのショーペンハウアーのテクストをその成立に即して精確に読み解き、従来の解釈史が重ねてきた誤読を退けつつ、意志と表象の枠組み、ペシミズムや同情の倫理の本義を正す。哲学者の一貫性と全体像を提示する研究の集大成。

目次

はじめに

序論 ショーペンハウアー研究の新時代

第1節 〈若きショーペンハウアーの発見〉によるショーペンハウアー像の転換
第2節 『ショーペンハウアー全集』編集上の問題
第3節 『根拠律』第一版の構成・内容と、その重要性

第1部 〈表象としての世界〉の構造と〈意志としての世界〉の導出

第1章 表象論の再構築

第4節 表象一元論の確立──直接表象と全体表象
第5節 以上の表象論は日本語文献では従来どのように扱われてきたのか
(1)二次文献
(2)『根拠律』の日本語訳
第6節 補論1 『根拠律』の英訳
第7節 補論2 ドイセン『形而上学の基本』
第8節 主著正編以降、表象論の基本構造に変更はないのか
(1)『講義録』での議論
(2)『根拠律』第二版における全体表象
第9節 表象一元論の徹底──イデー論の形成
(1)プラトン的イデー
(2)イデー論としての幾何学
(3)〈謎解き〉としてのイデー論読解
第10節 補論3 イデー論に至る、幾何学の道とは別の道の可能性
(1)カントを経由した可能性
(2)ゲーテを経由した可能性
第11節 以上の全体表象論理解に対する疑義の検討
第12節 天才と狂気──もう一つのイデー論

第2章 意志論と自然哲学

第13節 表象から意志へ──物自体としてのイデーと物自体としての意志
第14節 超越論的意志論──認識および行為の制約という意志の二つの契機
第15節 意志の弁証的契機のさらなる検討
第16節 意志と身体
(1)意志と表象の結節点としての身体──意志の客体性
 ⒜ 意志作用と身体活動の関係に基づいた、意志と身体の同一性の主張
 α.ショーペンハウアーの根本洞察
 β.三重の意志概念
 ⒝ 苦痛ないし興奮に関する議論に基づいた、意志と身体の同一性の主張
(2)生理学的身体
(3)超越論的身体──直接的客観
第17節 意志と物質
(1)ショーペンハウアーの物質論に対する従来の批判
(2)抽象概念としての物質
(3)意志の可視化としての物質
第18節 自然哲学における意志
(1)ショーペンハウアーの自然哲学に対する従来の批判
(2)アナロジーという方法
 ⒜ 音楽論におけるアナロジー
 ⒝ 身体と自然のアナロジー
第19節 自然哲学の位置と意義
(1)ショーペンハウアー哲学体系内での自然哲学の位置
(2)自然哲学の批判性
(3)四重の意志概念
第20節 意志と概念──「学問としての哲学」と「芸術としての哲学」
(1)「教育について」における直観と概念
(2)概念の本質
 ⒜ 概念の肯定的側面
 ⒝ 意志の弁証的契機の道具としての概念
 ⒞ 二つの哲学概念
(3)概念の適切な使用とはいかなるものか
 ⒜ 概念使用の不可避性
 ⒝ 概念の実体化の回避
(4)直観と概念ではどちらが先行するのか、という問題
第21節 ショーペンハウアーの意志論に対する諸批判の検討
(1)ディルタイによる批判
 ⒜ ショーペンハウアー意志論に対する評価点と批判点
 ⒝ 以上の批判点の妥当性の検討
(2)西田幾多郎による批判
 ⒜ 西田のショーペンハウアー評価
 ⒝ 西田の意志論
 α.個的意志体験に定位して導出される意志の根源性
 β.絶対自由の意志
 γ.個々の意志と絶対自由の意志との関係
 ⒞ 西田のショーペンハウアー批判とその検討
第22節 ショーペンハウアーは観念論から実在論へ移行したのか
(1)主著正編における超越論的観念論と経験的実在論の関係
(2)表象と脳

第2部 同情倫理学の射程と意志否定論の帰趨

第3章 倫理、国家、歴史

第23節 同情倫理学の射程──ショーペンハウアーcontraニーチェ
(1)ショーペンハウアーはニーチェの同情批判をどこまでなら許容するか
(2)ショーペンハウアー倫理学の非規範性
(3)善悪の問題
(4)白痴の同情
(5)治療としての哲学
第24節 内なる命令としての同情
第25節 ショーペンハウアー解釈の三タイプ
第26節 ショーペンハウアーによる、ルソー同情論の受容
第27節 道徳教育の可能性
(1)徳の教育不可能性、性格不変論、自由と責任
(2)性格不変論の擁護
(3)徳と道徳の教育可能性とその限界
第28節 道徳がわれわれを動かせるのはなぜか、という問題
(1)共感に関するポール・ブルームとジョシュア・グリーンの議論
 ⒜ ブルームの反共感論
 ⒝ グリーンの道徳脳二モード論
(2)道徳がわれわれを動かせるのはなぜか、という問いへの応答
(3)ブルームからの反論への応答
 ⒜ 同情の対象限定性という問題
 ⒝ 道徳的価値の指標という問題──帰結主義か動機主義か
第29節 ショーペンハウアーはペシミストか
(1)ショーペンハウアーのテクストにおけるペシミズムとオプティミズム
(2)ショーペンハウアーは〈行為規範としてのペシミズム〉を説いているのか
(3)〈人生は生きるに値しない〉というテーゼをどう捉えるべきか
(4)ショーペンハウアーは(いかなる種類の)ペシミストなのか
第30節 国家論と法哲学
(1)エゴイズム
(2)正義と不正
(3)国家と法
(4)国家と道徳
(5)国家批判の帰趨
(6)ショーペンハウアーの国家論に対する二つの評価
第31節 学知と自由──「大学哲学について」読解
第32節 〈批判史学〉としての歴史論
(1)主著正編の歴史考察
(2)主著続編の歴史考察
(3)〈批判史学〉の影響と射程
(4)ヘーゲル批判の意義

第4章 意志の否定、無、意志の自由

第33節 ショーペンハウアー哲学の限界点としての無
(1)意志否定論に対する三つの批判の検討
 ⒜ 世界の本体たる意志を否定できるのか、という問題
 ⒝ 認識による意志の否定は可能なのか、という問題
 ⒞ 意志の否定は空虚な無への移行ではないのか、という問題
 α.ショーペンハウアーにおける無の概念
 β.無についての兵頭高夫の見解の検討
 γ.無についてのクリストファー・ライアンの見解の検討
(2)肯定的認識の最後の境界石としての相対的無
(3)思考とその外部
第34節 現象界における意志の自由の発露
(1)意志の自由
(2)性格の廃棄
(3)意志否定論の意義──無と宗教と哲学

初出一覧
あとがき
文献一覧
索引

著者プロフィール

齋藤 智志  (サイトウ サトシ)  (

齋藤 智志(サイトウ サトシ)
1962年生。学習院大学大学院人文科学研究科博士後期課程単位取得退学。杏林大学外国語学部教授。哲学専攻。共編著:『ショーペンハウアー読本』(法政大学出版局)、共著:『モナドから現存在へ』(工作舎)、『ペシミズムの時代とニーチェ』(昭和堂)、共訳書:『ショーペンハウアー哲学の再構築──『充足根拠律の四方向に分岐した根について』(第一版)訳解』(法政大学出版局)、『ディルタイ全集9 シュライアーマッハーの生涯 上』(編集/校閲、法政大学出版局)。

上記内容は本書刊行時のものです。