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あらわれのアルス
詩・書・画
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2025年12月29日
- 書店発売日
- 2025年12月29日
- 登録日
- 2025年10月22日
- 最終更新日
- 2025年12月29日
紹介
詩・書・画すべてに優れていることを中国では「三絶」と評する。本巻は、詩・書・画の共通性を起源・批評用語・作者から見ることを導入として、「文」「気」「意」「骨」「風」などのキーワードとともに、理論的に構築された詩論・書論・画論の重要な言説と作品を紹介し、中国の芸術、芸術論の神髄へと誘う。《シリーズ・キーワードで読む中国古典》堂々完結!
目次
総説(志野好伸)
第一章 詩について(志野好伸)
1 『詩経』
1 『詩』は誰のものか
2 詩は何を表現するものか
2 漢代の文学
1 賦は誰が書いたのか
2 賦は何を表現するものか
3 「発憤著書」するのは誰か
4 「発憤著書」は何を表現するものか
5 「序」
3 曹丕「典論論文」
1 「文」の全体像
2 作者の個性
3 一家の言
4 政治と文学
4 劉勰『文心雕龍』
1 『文心雕龍』の構成
2 志・気
5 唐宋の詩・詩論
1 詩は詩人が作るのか
2 詩人は何を造るのか
3 詩と禅
6 おわりに
第二章 書について(成田健太郎)
1 韻・法・意
2 印象と創造性・モデルとスタイル――六朝の書論から
1 風韻の欠席
2 意――作品の印象と作者の創造性
3 法と勢――モデルとスタイル
3 アウラ・極意・即場性――唐の書論から
1 風神――アウラ
2 筆法の極意
3 即場の意
4 理法・格調・イデア――北宋の書論から
1 理法の悟得
2 格調――古人の風韻
3 イデア――仮想される意
5 まとめ――董其昌の書論から
第三章 画について(塚本麿充)
はじめに――モノとテキストの生成
1 古代中国における絵画の起源とその観念
1 歴史実践の現場から
2 現れ出る形象
2 六朝宮廷コレクションの形成と絵画の認識論
1 宮廷コレクションの整理と謝赫『古画品録』
2 絵画の認識論と宋炳「画山水序」
3 影と絵画――代替物から真なるものが生成するプロセス
3 唐代の歴史観と水墨山水画の隆起
1 張彦遠『歴代名画記』と歴史観
2 山中の画家たち――荊浩「筆法記」の生成
3 水墨画の世界認識
4 北宋宮廷コレクションと言葉の問題
1 郭煕と郭思――『林泉高致集』と親子の物語
2 北宋宮廷コレクションと目録
3 士大夫たちの収蔵論・鑑識論
5 文人画論――蘇軾、趙孟頫、董其昌、石濤
1 北宋士人の題跋とテキストの自立
2 趙孟頫から董其昌へ――文人絵画論の完成
3 石濤と「我」――近代性への自覚
おわりに――二十世紀の筆墨論
余説
芸術と技術(志野好伸)
索引
上記内容は本書刊行時のものです。

