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自由の権利 アクセル・ホネット(著) - 法政大学出版局
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自由の権利 (ジユウノケンリ) 民主的人倫の要綱 (ミンシュテキジンリンノヨウコウ)

哲学・宗教
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四六判
698ページ
上製
価格 7,200円+税
ISBN
978-4-588-01153-5   COPY
ISBN 13
9784588011535   COPY
ISBN 10h
4-588-01153-7   COPY
ISBN 10
4588011537   COPY
出版者記号
588   COPY
Cコード
C1310  
1:教養 3:全集・双書 10:哲学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年1月26日
書店発売日
登録日
2022年11月8日
最終更新日
2023年1月30日
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紹介

規範的で抽象的な原則に固執するあまり、その「適用分野」である社会的現実から乖離しかねない従来の「正義論」を批判的に乗り越えるホネットの主著。友情、性愛、家族といったパーソナルな関係、市場経済における消費と労働、さらには民主的公共圏と法治国家、そしてそれらを支える政治文化において、個人的な自由はどのように生み出されるのか。また、その自由の実現をさまたげる社会的病理と社会の誤った展開は何かを論じ、社会分析としての正義論を再創造する。

目次

序文

序論──社会分析としての正義論

A.歴史的想起──自由の権利
  Ⅰ.否定的自由とその契約による構築
  Ⅱ.反省的自由とその正義の構想
  Ⅲ.社会的自由とその人倫理論

移行──民主的人倫の理念

B.自由の可能性
  Ⅰ.法的自由
   1.法的自由の存在理由
   2.法的自由の限界
   3.法的自由の病理
  Ⅱ.道徳的自由
   1.道徳的自由の存在理由
   2.道徳的自由の限界
   3.道徳的自由の病理

C.自由の現実性
  Ⅲ.社会的自由
   1.パーソナルな関係の「私たち(Wir)」
     (a)友情
     (b)親密な関係
     (c)家族
   2.市場経済的行為の「私たち(Wir)」
     (a)市場と道徳──必要な予備説明
     (b)消費圏域
     (c)労働市場
   3.民主的意志形成の「私たち(Wir)」
     (a)民主的公共圏
     (b)民主的法治国家
     (c)政治文化──一つの展望

訳者あとがき

事項索引

人名索引

著者プロフィール

アクセル・ホネット  (ホネット アクセル)  (

アクセル・ホネット(Axel Honneth)
1949年ドイツのエッセンで生まれる。1983年にベルリン自由大学で哲学の博士号を取得。ゲーテ大学フランクフルト・アム・マイン哲学・歴史学部教授、フランクフルト社会研究所所長、国際ヘーゲル学会会長などを歴任、現在はコロンビア大学人文学部哲学科教授。フランクフルト学派第三世代の代表的存在とされる。著作に、『権力の批判──批判的社会理論の新たな地平』、『承認をめぐる闘争──社会的コンフリクトの道徳的文法〔増補版〕』、『正義の他者──実践哲学論集』、『私たちのなかの私──承認論研究』、『理性の病理──批判理論の歴史と現在』、ナンシー・フレイザーとの論争的共著『再配分か承認か?──政治・哲学論争』(以上、法政大学出版局)、などがある。

水上 英徳  (ミズカミ ヒデノリ)  (

水上 英徳 1967年生まれ。松山大学人文学部教授。社会学。主な著作に、「アクセル・ホネットにおける承認の行為論──承認論の基礎」(『研究紀要』第46巻、大分県立芸術文化短期大学、2009年)、「アクセル・ホネットの個人化論──自己実現の個人主義と承認のイデオロギー」(『松山大学論集』第29巻第1号、2017年)、アクセル・ホネット『見えないこと──相互主体性理論の諸段階について』(共訳、法政大学出版局、2015年)、など。

大河内 泰樹  (オオコウチ タイジュ)  (

大河内 泰樹 1973年生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。哲学。主な著作に、Ontologie und Reflexionsbestimmungen. Zur Genealogie der Wesenslogik Hegels. Königshausen und Neumann, 2008、『ヘーゲル講義録入門』(共著、法政大学出版局、2016年)、アクセル・ホネット『自由であることの苦しみ──ヘーゲル『法哲学』の再生』(共訳、未來社、2009年)、など。

宮本 真也  (ミヤモト シンヤ)  (

宮本 真也 1968年生まれ。明治大学情報コミュニケーション学部教授。社会哲学、社会理論。主な著作に、「ハーバーマス──労働とコミュニケーション」(『posse』vol. 37、堀之内出版、2018 年)、『〈みる/みられる〉のメディア論──理論・技術・表象・社会から考える視覚関係』(共著、ナカニシヤ出版、2021年)、アクセル・ホネット『物象化──承認論からのアプローチ』(共訳、法政大学出版局、2011年)、など。

日暮 雅夫  (ヒグラシ マサオ)  (

日暮 雅夫 1958年生まれ。立命館大学産業社会学部教授。社会哲学。主な著作に、『現代社会理論の変貌──せめぎ合う公共圏』(共編著、ミネルヴァ書房、2016年)、『批判的社会理論の今日的可能性』(共編著、晃洋書房、2022年)、アクセル・ホネット『社会主義の理念──現代化の試み』(共訳、法政大学出版局、2021年)、など。

上記内容は本書刊行時のものです。