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無縁・公界・楽 : 日本中世の自由と平和
発行:平凡社
縦20mm
269ページ
価格情報なし
- 初版年月日
- 1978年6月
- 登録日
- 2015年8月20日
- 最終更新日
- 2015年8月20日
書評掲載情報
2010-09-26 |
日本経済新聞
評者: 成田龍一(日本近現代史研究者) |
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紹介
遍歴漂泊する職人・芸能民・勧進聖など、中世に生きた「遊手浮食の輩」と呼ばれる人々に注目し、歴史の表舞台に登場しないこの無名の人々のとり結ぶ、世俗の人間関係とは「無縁」な関係を追究する。「無主」「無縁」の原理を担った人々の力こそ、真に歴史を動かしてきた弱者の力であるという著者の主張は、従来の日本史像の一面体を拒否するとともに、人類共同体のあり方について、すぐれて普遍的な問題を提起する。
目次
「エンガチョ」
江戸時代の縁切寺
若狭の駈込寺-万徳寺の寺法
周防の「無縁所」
京の「無縁所」
無縁所と氏寺
公界所と公界者
自治都市
一揆と惣
十楽の津と楽市楽座
無縁・公界・楽
山林
市と宿
墓所と禅律僧・時衆
関渡津泊、橋と勧進上人
倉庫、金融と聖
遍歴する「職人」
女性の無縁性
寺社と「不入」
「アジール」としての家
「自由」な平民
未開社会のアジール
人類と「無縁」の原理
上記内容は本書刊行時のものです。