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暴走するウクライナ戦争 オーウェン・マシューズ(著) - 白水社
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【利用可】

暴走するウクライナ戦争 (ボウソウスルウクライナセンソウ) クレムリン中枢と戦場で何が起きたのか (クレムリンチュウスウトセンジョウデナニガオキタノカ)

社会一般
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発行:白水社
四六判
470ページ
定価 4,500円+税
ISBN
978-4-560-09156-2   COPY
ISBN 13
9784560091562   COPY
ISBN 10h
4-560-09156-0   COPY
ISBN 10
4560091560   COPY
出版者記号
560   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2024年12月28日
最終更新日
2025年2月27日
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書評掲載情報

2025-04-19 日本経済新聞  朝刊
評者: 下斗米伸夫(法政大学名誉教授)
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紹介

なぜプーチンは無謀な侵攻を始めたのか?

本書は、ロシアとウクライナの権力中枢に近い情報源の証言を基盤に、クレムリンの論理を解くことによってプーチンが戦争を決断した謎に迫るとともに、ウクライナ出身の自らのルーツ、戦場の有様を活写し、主要メディアが「必読書」と絶賛するノンフィクションだ。
ロシア国境に迫ってくるNATOの脅威は、ロシア権力中枢に反応を引き起こす。プーチンとシロヴィキは冷戦の最前線にいたKGBで育った面々だ。彼らにとってソ連崩壊はトラウマになる敗北であり、NATO拡大は傷口に塩を塗られる屈辱だ。ロシアはウクライナの親ロ派ヤヌコーヴィチの当選を無効にした「オレンジ革命」と、再出馬で政権を握ったヤヌコーヴィチを追放した「マイダン革命」の背後に米国の影を見た。国家の威信回復に着手したプーチンとしては座視できない。マイダンをきっかけとするクリミア併合でプーチン支持は最高潮に達し、この成功体験がウクライナ侵攻につながっているという見立てだ。
歴史的経緯から、クレムリンの妄想、外交の舞台裏、凄惨な戦場、今後の分析まで、〈ジョージ・オーウェル賞〉受賞作家が深層を掘り起こす!

目次

【目次】
はしがき
プロローグ 瀬戸際

第1部 血統と帝国
第1章 毒された根
第2章 「モスクワは沈黙している」
第3章 血を流す偶像たち
第4章 明日はわたしのもの
第Ⅱ部 戦争への道
第5章 戦争への道
第6章 本気かこけおどしか
第7章 破壊命令
第Ⅲ部 戦禍の下で
第8章 崩れゆく絆
第9章 超えた限度
第10章 膠着状態
第11章 幻想の代償
第12章 戦死者の館へ
謝辞
訳者あとがき

原注
人名索引

著者プロフィール

オーウェン・マシューズ  (オーウェン マシューズ)  (

1971年生まれ。イギリスの歴史作家、ジャーナリスト。デビュー作『スターリンの子供たち: 離別と粛清を乗りこえて』(白水社)は、〈ガーディアン・ファースト・ブック賞〉、〈ジョージ・オーウェル賞〉を受賞。『ニューズウィーク』モスクワ支局長を務め、長年の駐在経験、豊富な人脈、ウクライナ出身の母親のルーツを元に本書を執筆し、〈プーシキン・ハウス図書賞〉を受賞、『デイリー・テレグラフ』年間最優秀図書に選出された。邦訳は他に『ゾルゲ伝:スターリンのマスター・エージェント』(みすず書房)がある。

三浦 元博  (ミウラ モトヒロ)  (

1950年、滋賀県生まれ。東京外国語大学卒。共同通信社勤務を経て、大妻女子大学社会情報学部に勤務。同大学名誉教授。
主要著書『東欧革命』(岩波新書、共著)、『バルカン危機の構図』(恒文社、共著)
主要訳書 セベスチェン『東欧革命1989』、レムニック『レーニンの墓 上・下』、サーヴィス『情報戦のロシア革命』、ドブズ『ヤルタからヒロシマへ』、ブルマ『廃墟の零年1945』、セベスチェン『レーニン 愛と権力 上・下』、カーショー『地獄の淵から ヨーロッパ史1914-1949』『分断と統合への試練 ヨーロッパ史1950-2017』、ロバーツ『戦時リーダーシップ論』、アプルボーム『権威主義の誘惑』、シャーウィン『キューバ・ミサイル危機1945-62 上・下』、ゲッセン『ロシア 奪われた未来』、アプルボーム『ウクライナ大飢饉』(以上、白水社)ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。