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出版者情報
海をあげる
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年10月27日
- 書店発売日
- 2020年10月29日
- 登録日
- 2020年9月18日
- 最終更新日
- 2023年7月31日
書評掲載情報
2021-10-30 |
東京新聞/中日新聞
朝刊 評者: 東えりか(書評家) |
2021-01-16 |
朝日新聞
朝刊 評者: 武田砂鉄(ライター) |
2020-12-13 |
読売新聞
朝刊 評者: 橋本倫史(ノンフィクションライター) |
2020-11-21 |
毎日新聞
朝刊 評者: 川本三郎(評論家) |
2020-11-14 | 日本経済新聞 朝刊 |
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紹介
Yahoo!ニュース|本屋大賞2021 ノンフィクション本大賞受賞!
第7回沖縄書店大賞 沖縄部門大賞受賞!
第14回(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞受賞!
「海が赤くにごった日から、私は言葉を失った」
おびやかされる、沖縄での美しく優しい生活。
幼い娘のかたわらで、自らの声を聞き取るようにその日々を、強く、静かに描いた衝撃作。
―――
ねえ、風花。海のなかの王妃や姫君が、あの海にいる魚やカメを、どこか遠くに連れ出してくれたらいいのにね。赤くにごったあの海を、もう一度青の王国にしてくれたらいいのにね。
でもね、風花。大人たちはみんな知っている。護岸に囲まれたあの海で、魚やサンゴはゆっくり死に絶えていくしかないことを。卵を孕んだウミガメが、擁壁に阻まれて砂浜にたどりつけずに海のなかを漂うようになることを。私たちがなんど祈っても、どこからも王妃や姫君が現れてくれなかったことを。だから私たちはひととおり泣いたら、手にしているものはほんのわずかだと思い知らされるあの海に、何度もひとりで立たなくてはならないことを。そこには同じような思いのひとが今日もいて、もしかしたらそれはやっぱり、地上の王国であるのかもしれないことを。
だから、風花。風花もいつか、王国を探して遠くに行くよ。海の向こう、空の彼方、風花の王国がどこかにあるよ。光る海から来た輝くあなた、どこかでだれかが王妃の到着を待っているよ。(「アリエルの王国」より)
―――
最後に知るタイトルの意味――
その時、あなたは何を想うか。
ブックデザイン=鈴木成一デザイン室
装画・挿画=椎木彩子
【目次】
美味しいごはん
ふたりの花泥棒
きれいな水
ひとりで生きる
波の音やら海の音
優しいひと
三月の子ども
私の花
何も響かない
空を駆ける
アリエルの王国
海をあげる
調査記録
あとがき
目次
【目次】
美味しいごはん
ふたりの花泥棒
きれいな水
ひとりで生きる
波の音やら海の音
優しいひと
三月の子ども
私の花
何も響かない
空を駆ける
アリエルの王国
海をあげる
調査記録
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。