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出版者情報
英霊
世界大戦の記憶の再構築
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年1月6日
- 書店発売日
- 2022年1月8日
- 登録日
- 2021年11月25日
- 最終更新日
- 2023年7月31日
紹介
第一次大戦の大量死を人々はいかに超克したか。仲間意識・男らしさの称揚、英霊祭祀等が「戦争体験の神話」を構築する様を緻密に描く。解説 今井宏昌
===
近代戦争による大量死はいかに克服され、それはどのような政治的帰結をもたらしたか。仲間意識や男らしさ、自由のための意義ある戦争――フランス革命以来、義勇兵が紡ぎ出し、詩や軍歌、文学作品等を通じて支持された神話は、記念碑や戦没者墓地によりシンボル化され国民に共有された。西欧諸国で起きた「戦争体験の神話化」はキリスト教や自然崇拝を取り込んで発展し、英霊祭祀によって死をも統合して、戦争への馴致と政治の残忍化を導いていく。それは第一次大戦後のドイツで頂点に達した……。18世紀末から第二次大戦後までを射程に、神話が犠牲に満ちた現実を覆い隠し、戦間期政治に影響する様を克明に描く。全面改訳。 解説 今井宏昌
===
戦争体験の神話化
大量死の現実はいかにして克服されたか。
フランス革命から第二次世界大戦後まで。
===
【目次】
第一章 新しい戦争
Ⅰ 起盤となるもの
第二章 義勇兵の戦争
1 革命戦争から解放戦争へ
2 ギリシア独立戦争
第三章 神話の創作
Ⅱ 第一次世界大戦
第四章 青年と戦争体験
第五章 英霊の祭祀
1 神話とキリスト教
2 埋葬地
3 無名戦士の墓
4 戦争モニュメント
第六章 自然の流用
1 自然
2 山
3 空
第七章 陳腐化の過程
1 玩具・絵はがき・子供たち
2 演劇・映画・観光旅行
Ⅲ 戦後の時代
第八章 ドイツ政治の残忍化
第九章 戦争の継続
1 「新しい人間」
2 スペイン内戦
3 平和主義
第十章 第二次世界大戦、神話、戦後世代
1 断絶
2 英霊祭祀の衰退
3 顕彰から警告へ
訳者あとがき
解説 『英霊』の遺したもの(今井宏昌)
目次
第一章 新しい戦争
Ⅰ 起盤となるもの
第二章 義勇兵の戦争
1 革命戦争から解放戦争へ
2 ギリシア独立戦争
第三章 神話の創作
Ⅱ 第一次世界大戦
第四章 青年と戦争体験
第五章 英霊の祭祀
1 神話とキリスト教
2 埋葬地
3 無名戦士の墓
4 戦争モニュメント
第六章 自然の流用
1 自然
2 山
3 空
第七章 陳腐化の過程
1 玩具・絵はがき・子供たち
2 演劇・映画・観光旅行
Ⅲ 戦後の時代
第八章 ドイツ政治の残忍化
第九章 戦争の継続
1 「新しい人間」
2 スペイン内戦
3 平和主義
第十章 第二次世界大戦、神話、戦後世代
1 断絶
2 英霊祭祀の衰退
3 顕彰から警告へ
訳者あとがき
解説 『英霊』の遺したもの(今井宏昌)
上記内容は本書刊行時のものです。