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英霊 ジョージ・L・モッセ(著/文) - 筑摩書房
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英霊 (エイレイ) 世界大戦の記憶の再構築 (セカイタイセンノキオクノサイコウチク)

文庫
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発行:筑摩書房
文庫
416ページ
定価 1,400円+税
ISBN
978-4-480-51078-5   COPY
ISBN 13
9784480510785   COPY
ISBN 10h
4-480-51078-8   COPY
ISBN 10
4480510788   COPY
出版者記号
480   COPY
Cコード
C0120  
0:一般 1:文庫 20:歴史総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年1月6日
書店発売日
登録日
2021年11月25日
最終更新日
2023年7月31日
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紹介

第一次大戦の大量死を人々はいかに超克したか。仲間意識・男らしさの称揚、英霊祭祀等が「戦争体験の神話」を構築する様を緻密に描く。解説 今井宏昌

===
近代戦争による大量死はいかに克服され、それはどのような政治的帰結をもたらしたか。仲間意識や男らしさ、自由のための意義ある戦争――フランス革命以来、義勇兵が紡ぎ出し、詩や軍歌、文学作品等を通じて支持された神話は、記念碑や戦没者墓地によりシンボル化され国民に共有された。西欧諸国で起きた「戦争体験の神話化」はキリスト教や自然崇拝を取り込んで発展し、英霊祭祀によって死をも統合して、戦争への馴致と政治の残忍化を導いていく。それは第一次大戦後のドイツで頂点に達した……。18世紀末から第二次大戦後までを射程に、神話が犠牲に満ちた現実を覆い隠し、戦間期政治に影響する様を克明に描く。全面改訳。 解説 今井宏昌
===

戦争体験の神話化
大量死の現実はいかにして克服されたか。
フランス革命から第二次世界大戦後まで。

===

【目次】

第一章 新しい戦争  
 
Ⅰ 起盤となるもの
第二章 義勇兵の戦争  
1 革命戦争から解放戦争へ
2 ギリシア独立戦争
第三章 神話の創作  

Ⅱ 第一次世界大戦
第四章 青年と戦争体験  
第五章 英霊の祭祀  
1 神話とキリスト教
2 埋葬地
3 無名戦士の墓
4 戦争モニュメント
第六章 自然の流用  
1 自然
2 山
3 空
第七章 陳腐化の過程  
1 玩具・絵はがき・子供たち
2 演劇・映画・観光旅行

Ⅲ 戦後の時代
第八章 ドイツ政治の残忍化  
第九章 戦争の継続  
1 「新しい人間」 
2 スペイン内戦
3 平和主義
第十章 第二次世界大戦、神話、戦後世代  
1 断絶
2 英霊祭祀の衰退
3 顕彰から警告へ
 
訳者あとがき  
解説 『英霊』の遺したもの(今井宏昌)  

目次

第一章 新しい戦争  
 
Ⅰ 起盤となるもの
第二章 義勇兵の戦争  
1 革命戦争から解放戦争へ
2 ギリシア独立戦争
第三章 神話の創作  

Ⅱ 第一次世界大戦
第四章 青年と戦争体験  
第五章 英霊の祭祀  
1 神話とキリスト教
2 埋葬地
3 無名戦士の墓
4 戦争モニュメント
第六章 自然の流用  
1 自然
2 山
3 空
第七章 陳腐化の過程  
1 玩具・絵はがき・子供たち
2 演劇・映画・観光旅行

Ⅲ 戦後の時代
第八章 ドイツ政治の残忍化  
第九章 戦争の継続  
1 「新しい人間」 
2 スペイン内戦
3 平和主義
第十章 第二次世界大戦、神話、戦後世代  
1 断絶
2 英霊祭祀の衰退
3 顕彰から警告へ
 
訳者あとがき  
解説 『英霊』の遺したもの(今井宏昌)  

著者プロフィール

ジョージ・L・モッセ  (ジョージ モッセ)  (著/文

ジョージ・L・モッセ(George L. Mosse)
1918-99年。ベルリン生まれ。ウィスコンシン大学・ヘブライ大学名誉教授。専門はドイツ社会史。1933年ナチスの迫害を逃れて亡命。37年ケンブリッジ大学入学。39年にアメリカ移住後、ハーヴァード大学で博士号を取得。著書に『大衆の国民化』(ちくま学芸文庫)などがある。

宮武 実知子  (ミヤタケ ミチコ)  (翻訳

宮武実知子(みやたけ・みちこ)
1972年京都市生まれ。文筆業。京都大学大学院博士課程単位取得退学(社会学)。日本学術振興会特別研究員(国際日本文化研究センター)などを経て、2008年沖縄移住。

上記内容は本書刊行時のものです。