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一銭五厘たちの横丁 児玉 隆也(著) - 筑摩書房
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【利用不可】

一銭五厘たちの横丁 (イッセンゴリンタチノヨコチョウ)

文庫
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発行:筑摩書房
文庫判
288ページ
定価 1,000 円+税   1,100 円(税込)
ISBN
978-4-480-44039-6   COPY
ISBN 13
9784480440396   COPY
ISBN 10h
4-480-44039-9   COPY
ISBN 10
4480440399   COPY
出版者記号
480   COPY
Cコード
C0136  
0:一般 1:文庫 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年6月10日
書店発売日
登録日
2025年4月12日
最終更新日
2025年6月16日
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紹介

戦後30年を前にした東京・台東区の下町で、著者は、戦時中に桑原甲子雄により撮られた「氏名不詳」の人びとを探して、ひたすら露地を歩き、家の戸をたたいた。そうして探し当てた彼らが語ったのは、戦場と横丁、それぞれに降りかかった「戦争」だった。写真の留守家族たち、一銭五厘のハガキで出征した横丁の兵士たちの戦中・戦後を記録したルポルタージュの名著。
解説 鶴見俊輔/児玉也一

「写真は九十九枚で終ってはいるが、写されなかった百枚めの写真は、まぎれもなく撮影者の桑原自身であり、取材者の私であり、歴史に名をとどめることのない無量大数の氏名不詳日本人である。私の作業は、この写真の人びとの三十年後を訪ねることにあった。同時にそれは、天皇から一番遠くに住んだ人びとの、一つの昭和史を聞きとることでもある」(本文より)

著者プロフィール

児玉 隆也  (コダマ タカヤ)  (

児玉 隆也(こだま・たかや):1937-75年。ルポライター。兵庫県生まれ。60年、早稲田大学卒業後に光文社入社。『女性自身』編集部を経て72年よりフリーに。『文藝春秋』1974年11月号に発表した「淋しき越山会の女王」は田中角栄首相退陣の契機となり、文藝春秋読者賞を受賞。また本書『一銭五厘たちの横丁』は死後、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した。他の著書に『市のある町の旅』『人間を生きている』『この三十年の日本人』『現代を歩く』『ガン病棟の九十九日』などがある。

桑原 甲子雄  (クワバラ キネオ)  (写真

桑原 甲子雄(くわばら・きねお):1913-2007年。写真家。東京市下谷区車坂(現・台東区東上野)生まれ。写真集に『東京昭和十一年』『満州昭和十五年』『夢の町』『東京1934-1993』『私的昭和史 桑原甲子雄写真集』全2巻ほか、著書に『物語昭和写真史』などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。