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心理療法統合の手引き 福島 哲夫(著) - 誠信書房
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心理療法統合の手引き (シンリリョウホウトウゴウノテビキ) 実践でのコツをつかむ (ジッセンデノコツヲツカム)

哲学・宗教
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発行:誠信書房
A5判
284ページ
定価 3,200 円+税   3,520 円(税込)
ISBN
978-4-414-41707-4   COPY
ISBN 13
9784414417074   COPY
ISBN 10h
4-414-41707-4   COPY
ISBN 10
4414417074   COPY
出版者記号
414   COPY
Cコード
C3011  
3:専門 0:単行本 11:心理(学)
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2024年7月6日
最終更新日
2024年8月23日
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紹介

統合的心理療法はセラピストやカウンセラーにとって必須の技法といえるものの、その取り組み方やプロセス、実践例をまとめた書は少ない。そこで本書は、「適切な技法をクライエントに合わせて工夫して用いる」ために、臨床上での取り組み方やプロセスに焦点を当てて解説した。主訴から適合する心理療法を導き出すチャートなども収録した、初心者からベテランまで、キャリアや依拠する領域を超えて参考となる、使い勝手の良い手引き書。

目次

はじめに

第Ⅰ部 すべての心理士(師)が身につけておきたい統合的技法

第1章 実践的な心理療法統合の基本
 1.心理療法統合とは
 2.統合と折衷
 3.統合的視点と統合的態度,統合的技法
 4.なぜ統合が必要なのか
 5.積極的統合と消極的統合,あるいは加算的折衷主義?
 6.統合を阻むもの
 7.日常的な臨床現場での統合とは
 8.技法選択とシリアル統合
 9.大きな統合と小さな統合,ミクロの統合
 10.何をどこまでできたら統合的心理療法なのか
 11.統合的心理療法の複雑さと単純さ
 12.技法の統合と「技法以前の統合」

第2章 統合的心理療法のためのアセスメント:精神医学的なアセスメントから心理療法の適用を検討する
 1.はじめに
 2.ケース・フォーミュレーションと精神医学的アセスメント
 3.心理職独自のアセスメントを
 4.主訴から推定する診断名と心理療法適応:チャート式見立て
 5.まとめ

第3章 技法の統合と使い分け
 1.はじめに
 2.クライエントの問題のモダリティによって技法を選ぶ
 3.クライエントの内省力と変化への動機づけによって技法を選ぶ
 4.技法の特徴によって選択する
 5.クライエントのパーソナリティによって技法を選択する
 6.系統的処遇選択法(STS)
 7.事例の経過に従って技法を選択する:シリアル統合
 8.まとめ

第4章 認知への働きかけ:ソフトな認知行動療法とコンパッション・フォーカスト・セラピーの勧め
 1.はじめに
 2.ガッツリ認知行動療法? それともソフトな認知行動療法?
 3.ソフトな認知行動療法の実践例
 4.ソフトな認知療法としてのコンパッション・フォーカスト・セラピーの勧め
 5.まとめ

第5章 感情体験を深めるための技法
 1.なぜ,どんなときに感情体験を深めるのか
 2.AEDPTMを取り入れた技法
 3.EFT(感情焦点化療法)を取り入れた技法
 4.2つのセッションを総合した考察:特にAEDPTMとEFTの使い分けについて
 5.まとめ

第6章 行動変容を促進する
 1.行動変容とその難しさ
 2.動機づけ面接(モチベーショナル・インタビューイング)
 3.おわりに

第7章 身体感覚を深めるための技法
 1.なぜ身体感覚を扱うのか
 2.筆者が身体感覚を扱う背景
 3.身体感覚を扱う心理療法のメリット
 4.身体感覚を扱う技法をどのように“統合”するか
 5.心理療法の歴史の中で
 6.心理臨床家個人の中での発展と統合
 7.身体感覚を扱うときの注意
 8.身体感覚への具体的な介入
 9.おわりに:身体感覚を深める技法に抵抗がある方へ

第Ⅱ部 エキスパート編:より優れた心理士(師)になるための心理療法統合

第8章 転移・逆転移とこれまでの人生や家族関係を扱うセラピー
 1.はじめに
 2.精神分析的(洞察志向的)介入
 3.転移・逆転移を扱う
 4.家族神話・家族無意識を扱う
 5.まとめ

第9章 カップルや家族への統合的セラピー:統合的セラピストの本領が発揮される場面
 1.カップルや夫婦関係を扱う:統合的セラピストの活躍の場として
 2.カップル・夫婦・家族に対応する際の統合的目標設定
 3.喧嘩の絶えないカップル・夫婦への合い言葉「肘と手(ひじとて)守れ」
 4.愛情表現が苦手は日本のカップル・夫婦・家族への合い言葉

第10章 個人セラピーとカップル・家族セラピーの統合
 1.はじめに:一人のセラピストが担当するメリット・デメリット
 2.個人療法の中で必要に迫られて夫婦面接を取り入れる場合
 3.夫婦面接の中に個人セッションを取り入れる場合
 4.個人セッションと家族セッションとの併用が必要かつ有効な場合
 5.異なるセラピストの並行面接にすべき事例
 6.セラピーの内容と形態による,セラピストの積極的介入量と情緒的共有間の違い

第11章 トレーニング
 1.はじめに
 2.より良い支援者を育てるために何が必要か
 3.失敗の少ない臨床家
 4.臨床家の成長と発達
 5.統合的臨床家の育ちには何が必要か
 6.大学院で必要なこと:はじめから統合を教えるべきか,1つの学派から教えるべきか
 7.ウナギの育ちモデル
 8.トレーニングの実例:大妻女子大学の場合
 9.スーパーヴィジョンの実際
 10.教育分析(トレーニング・セラピー)の実際
 11.長期トレーニングの実例

第12章 統合的心理療法が最も役立つ複雑性PTSDの治療:トラウマのメガネと統合的技法が最大限生かされるとき
 1.トラウマインフォームドケアと複雑性PTSD
 2.複雑性PTSD(CPTSD)とは

第13章 統合的事例1:長年続く不安と緊張に悩んで来談した自閉症スペクトラムの40代男性
 1.事例概要・開始時の状況
 2.行った介入,技法について
 3.面接経過
 4.考察

第14章:統合的事例2:家族との関わりと希死念慮に苦しむ40代女性
 1.事例概要・開示時の状況
 2.行った介入,技法について
 3.面接経過
 4.考察

Topics1 私が受けた教育・訓練[福島哲夫]
Topics2 私が受けた教育・訓練[三瓶真理子]
Topics3 私が受けた教育・訓練[遊佐ちひろ]
Topics4 心理療法統合こぼれ話:私はこんなふうに叩かれてきた[福島哲夫]
Topics5 臨床こぼれ話/裏話:複数のセラピー統合に至るまで[三瓶真理子]
Topics6 臨床こぼれ話:失敗談[遊佐ちひろ]
Topics7 開業臨床苦労話[福島哲夫]
Topics8 開業臨床苦労話[三瓶真理子]
Topics9 開業しない臨床苦労話[遊佐ちひろ]

おわりに
文献

著者プロフィール

福島 哲夫  (フクシマ テツオ)  (

大妻女子大学人間関係学部教授、成城カウンセリングオフィス代表、日本心理療法統合学会理事長

三瓶 真理子  (サンペイ マリコ)  (

EASE Mental Management代表、日本心理療法統合学会理事、臨床心理士、公認心理師

遊佐 ちひろ  (ユサ チヒロ)  (

成城カウンセリングオフィススタッフ、臨床心理士、公認心理師

上記内容は本書刊行時のものです。