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電子書籍時代の紙の本の価値 柴田博仁(著) - 産業能率大学出版部
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電子書籍時代の紙の本の価値 (デンシショセキジダイノカミノホンノカチ) 30か月間の読書の実体験からわかったこと (サンジュッカゲツカンノドクショノジッタイケンカラワカッタコト)

社会科学
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A5判
234ページ
定価 2,400 円+税   2,640 円(税込)
ISBN
978-4-382-15872-6   COPY
ISBN 13
9784382158726   COPY
ISBN 10h
4-382-15872-9   COPY
ISBN 10
4382158729   COPY
出版者記号
382   COPY
Cコード
C3030  
3:専門 0:単行本 30:社会科学総記
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2026年4月30日
書店発売日
登録日
2026年3月2日
最終更新日
2026年3月2日
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紹介

本書は、私自身を実験台にした「デジタル読書」の実験をまとめたものである。
「サンプル数1の実験など意味がない」と考える人もいるかもしれない。ここでの報告は、あくまで私の個人的な体験談が中心だ。されど、私自身、目から鱗が何枚も落ちた体験談だったことを強調したい。
これまで私は、紙での読みとデジタル環境での読みとで、読みのパフォーマンス (読みのスピード、理解度、校正読みでのエラー検出率などの客観指標) がどのように異なるのかを比較する認知心理学的な実験を行ってきた。客観性を追求するために、実験室内で条件を統制した環境下での実験を繰り返してきた。しかし、本来、読書は日常に根差したものだ。紙とデジタルの比較を生業とする研究者として、自らの実体験にもとづく切実なメッセージを読者に届けたいと思った。
本書をまとめるにあたって、デジタル読書の体験から得た知見もまた実りあるものだった。読書環境として、紙とデジタル機器の良し悪しを知るだけでなく、デジタル読書にさまざまな利便性を感じた。特に、文字を拡大できること、夜でも書籍を購入してすぐに読み始められること、大量の本を持ち運んで複数の本を平行して読み進められることなどは、将来的にデジタル読書がより普及する可能性を感じさせるのに十分だった。しかし、デジタル端末で快適に読書するには、現在の端末のデザインに大幅な改善が必要だと感じたのも事実だ。
また、今回の実験から、本を読むという行為がいかなるものであるのかを私自身が再確認する機会となった。人はこれまでできていた当たり前のことができなくなって初めて、そのありがたみを感じるものなのだろう。
本書でのまとめは、あくまでも私自身の体験をまとめたものだが、電子書籍時代と言われるようになって久しい現代において、電子書籍の良さはもちろん、改めて紙の本の良さにも大いに気づきを与えてくれる内容となっていえる。

目次

はじめに
第1章 背景と目的
第2章 電子書籍とは
第3章 実験方法
第4章 結果の概要
第5章 デジタル読書の利点
第6章 デジタル読書の問題点
第7章 紙の本を再び手にして思ったこと
第8章 デジタル読書の利点と問題点のまとめ
第9章 考察
第10章 むすび

著者プロフィール

柴田博仁  (シバタヒロヒト)  (

群馬大学大学院 情報学研究科 教授
1992年 金沢大学 理学部数学科 卒業。1994年 大阪大学大学院 理学研究科数学専攻 修士課程修了。2003年、東京大学大学院 工学系研究科 博士課程修了。博士 (工学)。
富士ゼロックス株式会社 (現・富士フイルム・ビジネスイノベーション株式会社) 研究技術開発本部 研究主幹、東京工科大学 兼任講師、大妻女子大学 非常勤講師、ビジネス機械・情報システム産業協会 (JBMIA) 電子ペーパーコンソーシアム 副委員長、人工知能学会 理事などを歴任。2020年10月から群馬大学 社会情報学部 教授。2026年4月から現職。
専門はユーザインタフェース・デザインと認知科学。読み書きの理解とICTによる支援を目指す。
所属学会は、人工知能学会 (元理事)、情報処理学会 (シニア会員)、日本画像学会 (フェロー)、日本印刷学会、Association for Computing Machinery (ACM)。
趣味は温泉と散歩と日本酒。夢は前橋での本のまちづくり。

上記内容は本書刊行時のものです。