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Gストリング殺人事件 ジプシー・ローズ・リー(著/文) - 国書刊行会
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Gストリング殺人事件 (ジーストリングサツジンジケン)

文芸
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発行:国書刊行会
四六判
338ページ
定価 2,300円+税
ISBN
978-4-336-07402-7   COPY
ISBN 13
9784336074027   COPY
ISBN 10h
4-336-07402-X   COPY
ISBN 10
433607402X   COPY
出版者記号
336   COPY
Cコード
C0397  
0:一般 3:全集・双書 97:外国文学小説
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年10月10日
書店発売日
登録日
2022年9月12日
最終更新日
2022年9月29日
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紹介

ストリッパーとしてオハイオ州コロンバスのゲイエティ劇場に出演していたジプシー・ローズ・リーは、旧知の興行主H・I・モスに誘われ、親友のジージー・グレアムとともに、彼がオーナーを務めるニューヨークのオールド・オペラ劇場に移籍する。華やかな舞台の裏で繰り返される、踊り子同士のいがみあいや喧嘩、口さがない悪口、踊り子とコメディアンとの恋愛沙汰、警察による手入れ、と移籍先での毎日は騒がしい。そんな中、新しいトイレのお披露目を口実に楽屋で開かれたパーティの席上で、皆から嫌われていた踊り子のロリータ・ラ・ヴェルヌが、Gストリングを首に巻きつけた状態の遺体で発見される。自身にも嫌疑を向けられたリーは、恋人のビフ・ブラニガンとともに調査を始めるが、やがて第二の殺人が!
一癖も二癖もある人間が出入りし、生々しい人間関係が渦を巻く猥雑を極めたバーレスクの世界を舞台に繰り広げられる、アメリカン・バーレスクの伝説的スターによる異色のミステリ、ここに開幕! クレイグ・ライス代作説を徹底究明した前説だけでもミステリ・ファンはMUSTの一冊。

◆女性読者の皆様、「ストリッパー」という惹句を目にして敬遠するなかれ。本作は、ボーヴォワールが『第二の性』を著す以前の1941年に、アメリカの知的で自立した女性の生きざまというフェミニズム・テーマを、声高でなく面白おかしく描いた文学的価値もあるミステリ良作なのです。(山口雅也)

装訂・シリーズロゴデザイン=坂野公一(welle design)

目次

【炉辺談話】 『Gストリング殺人事件』(山口雅也・酔眼俊一郎)
Gストリング殺人事件

著者プロフィール

ジプシー・ローズ・リー  (ジプシーローズリー)  (著/文

Gypsy Rose Lee (1911-1970)
アメリカ合衆国のストリッパーで、アメリカン・バーレスクにおける伝説的なスター。生涯にわたって数多くの舞台や映画、テレビ番組に出演した。1941年に『Gストリング殺人事件』を執筆、人気絶頂であったストリッパーが書いた探偵小説としてベストセラーとなり、43年にはバーバラ・スタンウィック主演で映画化された。42年にはミステリ第2作『ママ、死体を発見す』を発表した。ストリップ中に知的なおしゃべりを駆使した才色兼備のストリッパーとして知られ、ロサンゼルスの自宅に飾られていた、ジョアン・ミロ、マルク・シャガール、マックス・エルンストらの絵は、いずれも画家自身による彼女への贈り物であったといわれている。

柿沼瑛子  (カキヌマエイコ)  (翻訳

柿沼瑛子
翻訳家。早稲田大学第一文学部卒。主訳書にパトリシア・ハイスミス『水の墓碑銘』『キャロル』『リプリーをまねた少年』(河出書房新社)、クラーク・アシュトン・スミス『魔術師の帝国《3 アヴェロワーニュ篇》』(アトリエ・サード、共訳)、ローズ・ピアシー『わが愛しのホームズ』(新書館)、ダスティン・トマスン『滅亡の暗号』(新潮社)、アン・ライス『ヴァンパイア・クロニクルズ・シリーズ』(扶桑社)、エドモンド・ホワイト『ある少年の物語』(早川書房)、共編著『耽美小説・ゲイ文学ブックガイド』(白夜書房)。

山口雅也  (ヤマグチマサヤ)  (監修 | 企画/原案

山口雅也
早稲田大学法学部卒業。大学在学中の1970年代からミステリ関連書を多数上梓し、’89年に長編『生ける屍の死』で本格的な作家デビューを飾る。’94年に『ミステリーズ』が「このミステリーがすごい!’95年版」の国内編第1位に輝き、続いて同誌の2018年の30年間の国内第1位に『生ける屍の死』が選ばれKing of Kingsの称号を受ける。’95年には『日本殺人事件』で第48回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞。シリーズ物として《キッド・ピストルズ》や《垂里冴子》など。その他、第四の奇書『奇偶』、冒険小説『狩場最悪の航海記』、落語のミステリ化『落語魅捨理全集』などジャンルを超えた創作活動を続けている。近年はネットサイトのGolden Age Detectionに寄稿、『生ける屍の死』の英訳版Death of Living Deadの出版と同書のハリウッド映画化など、海外での評価も高まっている。

上記内容は本書刊行時のものです。