版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
社会学 数土 直紀(編) -  勁草書房
..
【利用可】 (連絡不要)

書店員向け情報 HELP

社会学 (シャカイガク)

社会科学
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行: 勁草書房
A5判
388ページ
定価 3,000 円+税   3,300 円(税込)
ISBN
978-4-326-60379-4   COPY
ISBN 13
9784326603794   COPY
ISBN 10h
4-326-60379-8   COPY
ISBN 10
4326603798   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C3036  
3:専門 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2025年3月4日
最終更新日
2025年5月24日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

社会とは何なのか、どう考えればよいのか。基礎となる見方・考え方から重要トピックまで、社会学を理解するための最良の手引き書。

社会学を学ぶうえで押さえておきたい基礎的な方法論と、「関係」「集団」「不平等」「権力」といった基本概念から、「家族」「ジェンダー」「老い」「多様性」など近年注目を集めるトピックまでを網羅。読むほどに社会と社会学にたいする理解が深まる社会学テキスト、誕生! 章末に要点の確認・文献ガイド、巻末に用語解説を収録。

目次

はじめに

第Ⅰ部 社会学の理論と方法──社会を問うための基礎

第1章 社会学の基礎理論──社会を考えるためのフレームワーク
 1.理論を学習する意味
 2.個人か,全体か
 3.社会をシステムと考える
 4.個人と社会をつなげる──構造から個人へ/個人から構造へ
 5.更新される社会学理論

第2章 社会学の方法論──社会を捉えるためのアプローチ
 1.理論と現実をつなぐ
 2.意味解釈法
 3.統計帰納法
 4.数理演繹法

第Ⅱ部 社会を織り成す諸要素──まなざし・つながり・集まりの諸相

第3章 アイデンティティと相互行為──まなざしの交錯
 1.私のありよう
 2.相互行為の諸相
 3.現実の構成

第4章 人びとの関係──つながりの展開
 1.社会化・逸脱・闘争
 2.関係の表出性と手段性
 3.ネットワークと社会関係資本
 4.集まりの光と翳

第5章 集団と組織──集まりの制度化
 1.さまざまな集団
 2.近代的な組織
 3.官僚制を超えて
 4.集合体の魔力
 5.集合的アイデンティティの動態

第Ⅲ部 生,差異,そして親密性──私的領域を問う

第6章 家族と親密性──私的領域としての家族の発見
 1.家族の捉え方の変容
 2.近代家族の問い直し
 3.親密性の現在──「家族介護」の発見/創出
 4.家族と政治
 5.近代国家と個人の結節点としての家族

第7章 ジェンダー・セクシュアリティ──日常生活に埋め込まれた規範と権力
 1.ジェンダーとは
 2.権力と家父長制
 3.「実践」としてのジェンダー
 4.セクシュアリティ

第8章 障害・病い・老い──生の社会学
 1.障害・病い・老いを生きることの問い直し
 2.障害の認識論的転回
 3.病いの位置づけ直し/意味づけ直し
 4.超高齢社会/人口減少社会における老い
 5.最後に

第Ⅳ部 政治,経済,そして権力──公的領域を問う

第9章 社会的不平等──正しい分配とは
 1.財の正しい分配を考える
 2.社会的不平等を測る
 3.社会的不平等の趨勢
 4.世代を超えて継承される不平等

第10章 社会階層──分断された社会
 1.社会階層と社会移動
 2.労働と社会階層
 3.教育と社会階層
 4.文化と社会階層
 5.最後に

第11章 権力と国家──人を支配する力
 1.誰が誰を支配するのか
 2.人の何が支配されるのか
 3.国民国家の登場
 4.グローバル化とともに

第Ⅴ部 社会変動──社会の動きを考える

第12章 社会を動かす力──社会的ジレンマを超えて
 1.私益と公益の相克
 2.なぜ人は協力するのか/しないのか
 3.何が社会運動を成功/失敗させるのか
 4.つながる力が社会を変える
 5.最後に

第13章 新しい時代の社会性──多様化と流動化の彼方に
 1.文化の混沌
 2.共同性と公共性のゆくえ
 3.宗教の変容
 4.多様性との対峙
 5.高まる流動性

おわりに

用語解説
参考文献
事項索引
人名索引

【執筆者一覧・担当】
数土直紀 *編者
(はじめに・第1章・第2章・第9章~第12章・コラム・用語解説)
山田真茂留 *編者
(第3章~第5章・第13章・おわりに・コラム・用語解説)
天田城介
(第6章・第8章・用語解説[共著])
山根純佳
(第7章・コラム・用語解説)
染谷莉奈子
(コラム・用語解説[共著])

著者プロフィール

数土 直紀  (スド ナオキ)  (

数土 直紀(すど なおき)

東京大学文学部卒業。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了,博士(社会学)。現在,一橋大学大学院社会学研究科教授(数理社会学・計量社会学・社会階層論)。主著に,『信頼にいたらない世界──権威主義から公正へ』(2013年),『格差社会のなかの自己イメージ』(編著,2018年,ともに勁草書房),『少子高齢社会の階層構造3 人生後期の階層構造』(共編,東京大学出版会,2021年),“The Effects of Women’s Labor Force Participation: An Explanation of Changes in Household Income Inequality”(Social Forces 95(4), 2017)など。

山田 真茂留  (ヤマダ マモル)  (

山田 真茂留(やまだ まもる)

東京大学文学部卒業。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在,早稲田大学文学学術院教授(集合的アイデンティティ論・集団論・組織論・宗教社会学)。主著に,『集団と組織の社会学──集合的アイデンティティのダイナミクス』(世界思想社,2017年),『グローバル現代社会論』(編著,文眞堂,2018年),『災禍の時代の社会学──コロナ・パンデミックと民主主義』(共編,東京大学出版会,2023年),『いま,ともに考える社会学──現代社会論・入門』(共編,有斐閣,2025年)など。

天田 城介  (アマダ ジョウスケ)  (

天田 城介(あまだ じょうすけ)

立教大学社会学部卒業。立教大学大学院社会学研究科博士後期課程修了,博士(社会学)。現在,中央大学文学部教授(福祉社会学・医療社会学・臨床社会学・歴史社会学)。主著に,『〈老い衰えゆくこと〉の社会学』(多賀出版,2003年[増補改訂版,2010年]),『老い衰えゆく自己の/と自由』(ハーベスト社,2004年),『老い衰えゆくことの発見』(角川学芸出版,2011年),『体制の歴史──時代の線を引きなおす』(共編,洛北出版,2013年),『大震災の生存学』(共編,青弓社,2015年)など。

山根 純佳  (ヤマネ スミカ)  (

山根 純佳(やまね すみか)

早稲田大学教育学部卒業。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了,博士(社会学)。現在,実践女子大学人間社会学部教授(ジェンダー研究,再生産・ケア労働論)。主著に,『産む産まないは女の権利か──フェミニズムとリベラリズム』(2004年),『なぜ女性はケア労働をするのか──性別分業の再生産を超えて』(2010年,ともに勁草書房),「ケアの再公共化とフェミニズムの政治──福祉国家・ケア・新自由主義」(『挑戦するフェミニズム』分担執筆,有斐閣,

上記内容は本書刊行時のものです。