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重要なことについて 第3巻 デレク・パーフィット(著/文) - 勁草書房
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重要なことについて 第3巻 (ジュウヨウナコトニツイテダイサンカン)

哲学・宗教
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発行:勁草書房
A5判
544ページ
定価 8,000円+税
ISBN
978-4-326-10326-3   COPY
ISBN 13
9784326103263   COPY
ISBN 10h
4-326-10326-4   COPY
ISBN 10
4326103264   COPY
出版者記号
326   COPY
Cコード
C3012  
3:専門 0:単行本 12:倫理(学)
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2023年7月17日
最終更新日
2024年2月6日
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紹介

21世紀最大かつ最重要哲学書『重要なことについて』に寄せられた批判的検討を元にさらなる展開を見せる、パーフィット最後の著書!

『重要なことについて』1巻2巻刊行直前に開かれたセミナーを元に編まれた論文集『何か本当に重要なことがあるのか?』に対して、パーフィットは第3巻となる本書で基本的な主張は維持しつつも、修正も加えながら応答を繰り広げる。同時に帰結主義倫理については自身の主張をさらに展開させた後、2017年1月2日、この世を去った。
【原著】Derek Parfit, On What Matters Volume Three (Oxford University Press, 2017)

目次

序 文
要 約

第Ⅶ部 還元不可能に規範的な真理

第三十七章 物事はいかにして重要でありうるのか
 128 気にかけることと、気にかけるべき理由を持つこと
 129 哲学的な意見の不一致

第三十八章 非実在論的認知主義
 130 メタ倫理学
 131 存在論

第三十九章 規範的真理と自然的真理
 132 概念と性質
 133 同一外延の議論
 134 規範性の反論
 135 科学のアナロジー
 136 瑣末性の反論

第四十章 ギバードの非自然主義者への申し出(オファー)
 137 単一性質の幻想
 138 事態の自然主義的状態と規範的真理

第四十一章 レイルトンのソフトな自然主義擁護論
 139 複数の性質の同一性
 140 瑣末性の反論に対するレイルトンの第一の返答

第四十二章 レイルトンによるわれわれの意見の不一致の解消
 141 レイルトンの一層広い見解
 142 レイルトンの一層広い見解がなしとげたこと
 143 レイルトンのコメンタリー

第四十三章 ジャクソンの非経験的な規範的真理
 144 ジャクソンの同一外延の議論
 145 ジャクソンの形而上学的想定

第四十四章 シュローダーの保守的な還元テーゼ
 146 瑣末性の反論へのシュローダーの批判
 147 シュローダーと私はいかにしてわれわれの意見の不一致を解消できるか
 148 私はどのようにラッセルを誤って導いたか

第Ⅷ部 表出主義的真理

第四十五章 準実在論的表出主義
 149 欲求と態度と信念
 150 道徳的真理を語る権利を得る

第四十六章 ギバードによるわれわれの意見の不一致の解消
 151 ギバードの収斂の主張
 152 事物が重要かどうかは重要か?
 153 物事を正しくとらえる
 154 ギバードの形而上学的疑念

第四十七章 もう一つの三重理論
 155 ギバードのコメンタリー
 156 ハッピー・エンディング

第Ⅸ部 規範的理由と心理的理由

第四十八章 表出主義的理由
 157 ブラックバーンの困惑
 158 理由に関するブラックバーンの信念

第四十九章 主観主義的理由
 159 スミスによる主観主義の擁護
 160 ストリートによる主観主義の擁護

第五十章 ストリートのメタ倫理学的構成主義
 161 ストリートの暴露論法
 162 ストリートの相対主義
 163 ストリートの見解の規範的含意
 164 ストリートに関するチャペルの主張
 
第五十一章 道徳と非難と内的理由
 165 内的理由に関するダーウォルの主張
 166 ダーウォルによる道徳内在主義の擁護

第五十二章 ニーチェの山
 167 ニーチェと収斂の主張

第Ⅹ部 倫 理

第五十三章 重要なことと普遍的理由
 168 誰か―すべての人のテーゼ
 169 重要なことに関する普遍主義

第五十四章 衝突する諸理由
 170 シジウィックの問題
 171 道徳的理由と自己利益的理由
 172 他の諸問題

第五十五章 正と善
 173 道徳的両価性
 174 不正行為の悪性
 175 道徳的理由と不偏的理由
 176 不正行為と理由

第五十六章 義務論的諸原理
 177 手段原理
 178 人を害することと害悪から救うこと

第五十七章 行為帰結主義と常識道徳
 179 人々を取り扱う善い方法と悪い方法
 180 義務論的悪性と非義務論的悪性
 181 人格的義務とシェアされる義務

第五十八章 統一理論に向けて
 182 行為帰結主義
 183 規則帰結主義と動機帰結主義
 184 最善化的な動機と規則
 185 小さな影響と大きな害悪
 186 結論を与えない諸結論

巻末注
出典に関する注
訳者解説
参考文献
索 引

著者プロフィール

デレク・パーフィット  (デレク パーフィット)  (著/文

デレク・パーフィット(Derek Parfit)

1942年,中国生まれのイギリス人.オックスフォード大学で学び,1967年以来オックスフォード大学オール・ソウルズ・カレッジのシニア・リサーチ・フェロー(研究員).専門分野は倫理学と形而上学,特に両者の相互関係.本書以外の著作として,刊行直後から現代倫理学上最も独創的で重要な著作と認められた『理由と人格』等がある.2017年没.

森村 進  (モリムラ ススム)  (翻訳

森村 進(もりむら すすむ)

一橋大学名誉教授・日本法哲学会前理事長。専門:法哲学。業績:『法哲学講義』(筑摩書房、2015年)、『幸福とは何か』(筑摩書房、2018年)、『法哲学はこんなに面白い』(信山社、2020年)、『自由と正義と幸福と』(信山社、2021年)、『正義とは何か』(講談社、2024年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。