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ある少年の夢
稲盛和夫はいかに人生を切り開いたか
- 書店発売日
- 2025年4月3日
- 登録日
- 2025年2月20日
- 最終更新日
- 2025年4月1日
紹介
初版は1979年。当時発刊されるとすぐにベストセラーとなった書籍が、待望の文庫化。稲盛氏の出生から、「臆病者」と呼ばれた少年時代、そして京セラ(当時は京都セラミック)創立20年までの歩みを描いた稲盛伝記本の嚆矢である。
著者は、鹿児島に住んでいた稲盛氏の両親へのインタビュー、京セラ社内の一室に取材拠点を与えられたからこそできた多数の社員への取材などをもとに、稲盛少年の心の葛藤と、初期の京セラの特質を克明に描いている。
優れた人物論、企業論であるとともに、生きる勇気を与えてくれる人生論である。巻頭に寄せた稲盛氏本人による献辞「年若い読者へ」もぜひご一読いただきたい。
目次
I部 臆病者が溝を飛び越えた
泣き虫の章
「泣こかい飛ぼかい」
焼酎ずきのじいさんは大八車でキャンデー売り
天井に潮干狩を見る“三時間泣き”
甲突川のシモクロ
内弁慶がお山の大将になった
病いと心の章
「勇敢は男子第一の美徳、懦弱は男子第一の悪徳」
中学の受験失敗と結核体験
ナンマンナンマンアリガトウ
焼跡の章
空襲・疎開・敗戦
塩たきと物々交換の日々
野球少年から紙袋売りの“螢雪派”へ
「これでは将来見込みないなァ」
出郷の章
阪大の受験失敗、鹿大へ
キミの結核と斎藤先生の教え
就職試験の失敗、松風工業へ
松風の章
「君にはフィロソフィーがある」
「私は君に惚れたから」
II部 男どもが疾駆する
宿命の章
がらんどうの工場で
稲盛の出張“土産”
選びとった“宿命”
無借金経営の原点
営業の悪戦苦闘
反稲盛の“乱”
惚れてしまえば…
西枝一江の“帝王”教育
最初の渡米
最初の工場建設
流動の章
“感謝報恩”の具体化
“屁のような”ことばかり言う
東京営業所の乱
稲盛、社長に就任
脇目もふらぬガンバリズム
京セラ・インターナショナルの設立
“水は清きふるさと”
賭けと変身の章
労働組合の誕生
LSIパッケージへの賭け
初の減収減益の中で
二部上場─草競馬から中央競馬へ
“スバルからセンチュリーへ”君子豹変す
戒めの章
新社屋の竣工
ホンコン旅行
相良竜介と中村秀一郎
新たな屈折点
石油ショックと社員の“おごり”
西枝一江の死
内野先生の死
危機の章
パターンのない時代
余剰人員問題
新製品群の展開
賃上げ凍結の提唱
社員の反応
世界一流への道
ADR発行
狂の章
枠からはずれている
頭をぶつけてジグザグで
契約関係だけではなく
「企業に入ったとは思わない」
社員の稲盛像
「若いくせに枯れたことを言う」
夢の章
共同体を求めて
“袖にしない”思想
コンパの席上で
潜在意識の展開
夢の始まりと終わり
上記内容は本書刊行時のものです。