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なぜヒトだけが言葉を話せるのか トム スコット=フィリップス(著) - 東京大学出版会
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なぜヒトだけが言葉を話せるのか (ナゼヒトダケガコトバヲハナセルノカ) コミュニケーションから探る言語の起源と進化 (コミュニケーションカラサグルゲンゴノキゲントシンカ)

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四六判
372ページ
定価 4,000円+税
ISBN
978-4-13-082020-2   COPY
ISBN 13
9784130820202   COPY
ISBN 10h
4-13-082020-6   COPY
ISBN 10
4130820206   COPY
出版者記号
13   COPY
Cコード
C3045  
3:専門 0:単行本 45:生物学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年7月
書店発売日
登録日
2021年5月13日
最終更新日
2021年7月2日
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書評掲載情報

2021-09-26 読売新聞  朝刊
評者: 飯間浩明(国語辞書編纂者)
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紹介

言語がどのように出現して進化したか? 他者の心(意図)を読む能力こそが言語コミュニケーションに重要であることを提起し,それを裏付ける理論およびデータとともに説得力をもって解説する.言語学,認知科学,進化生物学などを統合した瞠目すべき見解を示した一冊

目次



第1章 コミュニケーションへの二つのアプローチ
 1-1 「いじる」ってどういう意味?
 1-2 コードモデル   
 1-3 意図の表出と認識  
 1-4 意図明示・推論モデル   
 1-5 自然コードと慣習コード   
 1-6 意味の二つの意味

第2章 コミュニケーションシステムの出現
 2-1 組み合わせ的コミュニケーション   
 2-2 信号と応答の機能的相互依存
 2-3 ニワトリが先か卵が先か  
 2-4 組み合わせ的コミュニケーションの成立し難さ 
 2-5 意図明示と推論――コミュニケーションへの第三の経路   
 2-6 組み合わせ的コミュニケーションの創出
 2-7 言語の起源における連続と断絶

第3章 認知とコミュニケーション
 3-1 語用論能力   
 3-2 会話の格率
 3-3 語用論の一つのパラダイム   
 3-4 再帰的読心能力と意図明示コミュニケーション――理論編
 3-5 再帰的読心能力と意図明示コミュニケーション――データ編
 3-6 協調とコミュニケーション

第4章 意図明示コミュニケーションの起源
 4-1 コミュニケーションと比較研究法   
 4-2 意図的コミュニケーションと意図明示コミュニケーションの違い
 4-3 大型類人猿のコミュニケーションは意図明示と推論を伴うか
 4-4 大型類人猿は自然コードでコミュニケーションするか
 4-5 ヒト以外の霊長類における読心能力
 4-6 社会脳   
 4-7 意図明示コミュニケーションの出現

第5章 個々の言語を組み立てる
 5-1 進化言語学   
 5-2 初期の意図明示コミュニケーション
 5-3 初めての象徴  
 5-4 語用論の観点から見た原型言語
 5-5 文法化について一言
 5-6 文化的牽引,そして個々の言語の自然さ
 5-7 言語進化におけるコミュニケーションの役割

第6章 進化的適応
 6-1 適応主義   
 6-2 言語能力と適応
 6-3 言語コミュニケーションと複雑な社会生活
 6-4 警戒と論証
 6-5 オオカミ少年を止めるには
 6-6 ヒトのコミュニケーションの進化的安定性
 6-7 言語は生物進化の大転換点か

エピローグ 大問題に答える

訳者あとがき
用語解説

著者プロフィール

トム スコット=フィリップス  (トム スコット=フィリップス)  (

中央ヨーロッパ大学上席研究員

畔上 耕介  (アゼガミ コウスケ)  (

翻訳家

石塚 政行  (イシヅカ マサユキ)  (

東京大学大学院人文社会系研究科助教

田中 太一  (タナカ タイチ)  (

東京大学大学院

中澤 恒子  (ナカザワ ツネコ )  (

東京大学大学院総合文化研究科教授

西村 義樹  (ニシムラ ヨシキ)  (

東京大学大学院人文社会系研究科教授

山泉 実  (ヤマイズミ ミノル)  (

大阪大学大学院言語文化研究科准教授

上記内容は本書刊行時のものです。