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なぜヒトだけが言葉を話せるのか
コミュニケーションから探る言語の起源と進化
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年7月
- 書店発売日
- 2021年7月2日
- 登録日
- 2021年5月13日
- 最終更新日
- 2021年7月2日
書評掲載情報
2021-09-26 |
読売新聞
朝刊 評者: 飯間浩明(国語辞書編纂者) |
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紹介
言語がどのように出現して進化したか? 他者の心(意図)を読む能力こそが言語コミュニケーションに重要であることを提起し,それを裏付ける理論およびデータとともに説得力をもって解説する.言語学,認知科学,進化生物学などを統合した瞠目すべき見解を示した一冊
目次
序
第1章 コミュニケーションへの二つのアプローチ
1-1 「いじる」ってどういう意味?
1-2 コードモデル
1-3 意図の表出と認識
1-4 意図明示・推論モデル
1-5 自然コードと慣習コード
1-6 意味の二つの意味
第2章 コミュニケーションシステムの出現
2-1 組み合わせ的コミュニケーション
2-2 信号と応答の機能的相互依存
2-3 ニワトリが先か卵が先か
2-4 組み合わせ的コミュニケーションの成立し難さ
2-5 意図明示と推論――コミュニケーションへの第三の経路
2-6 組み合わせ的コミュニケーションの創出
2-7 言語の起源における連続と断絶
第3章 認知とコミュニケーション
3-1 語用論能力
3-2 会話の格率
3-3 語用論の一つのパラダイム
3-4 再帰的読心能力と意図明示コミュニケーション――理論編
3-5 再帰的読心能力と意図明示コミュニケーション――データ編
3-6 協調とコミュニケーション
第4章 意図明示コミュニケーションの起源
4-1 コミュニケーションと比較研究法
4-2 意図的コミュニケーションと意図明示コミュニケーションの違い
4-3 大型類人猿のコミュニケーションは意図明示と推論を伴うか
4-4 大型類人猿は自然コードでコミュニケーションするか
4-5 ヒト以外の霊長類における読心能力
4-6 社会脳
4-7 意図明示コミュニケーションの出現
第5章 個々の言語を組み立てる
5-1 進化言語学
5-2 初期の意図明示コミュニケーション
5-3 初めての象徴
5-4 語用論の観点から見た原型言語
5-5 文法化について一言
5-6 文化的牽引,そして個々の言語の自然さ
5-7 言語進化におけるコミュニケーションの役割
第6章 進化的適応
6-1 適応主義
6-2 言語能力と適応
6-3 言語コミュニケーションと複雑な社会生活
6-4 警戒と論証
6-5 オオカミ少年を止めるには
6-6 ヒトのコミュニケーションの進化的安定性
6-7 言語は生物進化の大転換点か
エピローグ 大問題に答える
訳者あとがき
用語解説
上記内容は本書刊行時のものです。