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福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会 加藤喜之(著) - 中央公論新社
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福音派―終末論に引き裂かれるアメリカ社会 (フクインハーシュウマツロンニヒキサカレルアメリカシャカイ)

新書
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新書判
312ページ
定価 1,200 円+税   1,320 円(税込)
ISBN
978-4-12-102873-0   COPY
ISBN 13
9784121028730   COPY
ISBN 10h
4-12-102873-2   COPY
ISBN 10
4121028732   COPY
出版者記号
12   COPY
Cコード
C1214  
1:教養 2:新書 14:宗教
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2025年7月30日
最終更新日
2025年9月9日
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紹介

アメリカにおける福音派の巨大な存在感は、近年よく言及される。
しかし、彼らはどのように影響力を拡大し、トランプ大統領の誕生や再選、あるいは政治的・文化的闘争に関係していったのか。
本書は、第二次世界大戦後のアメリカの軌跡を、福音派とその背景にある終末論に着目して描き出す。
そこからは大統領の政治姿勢はもとより、中絶や同性婚、人種差別、イスラエルとの関わりなど多くの論点が見えてくる。

目次

まえがき

序 章 起源としての原理主義

第1章 「福音派の年」という転換点――一九五〇年代から七〇年代
1 原理主義者と福音派のはざまで
2「福音派の年」とカーター大統領
3 終末に生きる選ばれし者たち

第2章 目覚めた人々とレーガンの保守革命――一九八〇年代
1 政治的な目覚め
2 モラル・マジョリティの誕生
3 レーガン政権と福音派のせめぎ合い――保守革命の裏で

第3章 キリスト教連合と郊外への影響――一九九〇年代
1 パット・ロバートソンの政治戦略
2 フォーカス・オン・ザ・ファミリーと伝統的家族観
3 クリントンの信仰と六〇年代の精神
4 ウォルマートとメガチャーチの止まらぬ拡大

第4章 福音派の指導者としてのブッシュ――二〇〇〇年代
1 ボーン・アゲイン大統領とネオコンの思惑
2 九・一一と小説のなかの終末論
3 信仰の公共性
4 スキャンダラスな福音派と右派の失速

第5章 オバマ・ケアvs.ティーパーティー――二〇一〇年代前半
1 初の黒人大統領と福音派左派
2 オバマ・ケアと中絶問題
3 ティーパーティー運動
4 アメリカ建国偽史
5 高まる人種間の緊張

第6章 トランプとキリスト教ナショナリズム――二〇一〇年代後半から
1 白人とイスラエルの味方として
2 保守化する司法と中絶・同性婚問題
3 キリスト教国家と非宗教者

終 章 アメリカ社会と福音派のゆくえ

あとがき
主要参考文献
略年表
主要人名索引

著者プロフィール

加藤喜之  (カトウヨシユキ)  (

加藤喜之
立教大学文学部教授.1979年愛知県生まれ.2013年,プリンストン神学大学院博士課程修了(Ph.D取得).東京基督教大学准教授,ケンブリッジ大学クレア・ホールやロンドン・スクール・オブ・エコノミクスでの客員フェローなどを経て,現職.専門は思想史,宗教学.
共著『記憶と忘却のドイツ宗教改革』(ミネルヴァ書房,2017年), 『ルネサンス・バロックのブックガイド』(工作舎,2019年),『日本史を宗教で読みなおす』(山川出版, 2025年)など

上記内容は本書刊行時のものです。