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出版者情報
アーリア思想史
- 発売予定日
- 2026年5月14日
- 登録日
- 2026年3月25日
- 最終更新日
- 2026年3月25日
紹介
「西洋哲学史」「インド思想史」「中国思想史」……これらを題した書物は無数にあるのに、なぜ西アジアや中央アジアを冠する思想史はなぜ存在してこなかったのか?
人類思想史は、ヨーロッパ・インド・中国だけでは語りきれない。
ユーラシア大陸の中央部から西南部という広大な地域において、何十世紀にわたり言語的一貫性を有した「イラン系アーリア人」たちが、多彩で不可思議で魅力的な思想の数々を次々と花開かせたのである。
古代アーリア人神話、ミスラ神、ゾロアスター教に加えて、まるで別個の伝統であるキリスト教あり、仏教あり、グノーシス主義あり、マニ教あり、ギリシア哲学あり、神秘主義あり、イスラームあり……
紀元前3600年から紀元後17世紀までの5300年にわたる、従来見落とされてきた人類思想史の巨大なピースが、いまここに浮かび上がる!
認識の枠組みを揺るがし、あらたな問いを喚び起こす無二の通史。
[本書より]
ユーラシア大陸の中央部で活動したイラン系アーリア人は、多くの思想を媒介し、相互の境界線上の領域で触媒の役割を果たした。古代アーリア人の多神教時代の神格ミスラ神を地中海世界に輸出したかと思えば、インド仏教と中国仏教の媒介項、即ち、シルクロード仏教の未知数Xとして出現する。また、或る時はギリシア哲学を受容して、これをセム的一神教教理に符合させようと全力を尽くし、或る時はヒンドゥー教の影響を蒙って独自の神秘主義を生み出した(ようにも見える)。……これらの事象をイラン系アーリア人の視点から眺めれば、従来のギリシア思想史、キリスト教史、インド思想史などに対しても、別個の認識の枠組みを得ることが出来るだろう。
[本書の内容]
イントロダクション──人類思想史の中のアーリア思想史
プロローグ
第一章 古代アーリア人の神話の時代──古代アーリア人のイラン高原移住(紀元前三六〇〇年頃)からハカーマニシュ朝の崩壊(前三三〇)まで
第二章 時間神・グノーシス主義・二元論の時代──アレクサンダー大王のイラン侵攻(前三三〇)からサーサーン朝崩壊(六五一)まで
第三章 ギリシア哲学と神秘主義とグノーシス主義の時代──アラブ人イスラーム教徒のイラン高原侵攻(六五一)からアッバース朝崩壊(一二五八)まで
第四章 光の修行道と「古代イランの叡智」の実体化の時代──モンゴル人のイラン高原侵攻(一二五八)からサファヴィー朝崩壊(一七三六)まで
エピローグ
参考文献表
基本用語集
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。
