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普遍の再生 井上 達夫(著/文) - 岩波書店
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普遍の再生 (フエヘンノサイセイ) リベラリズムの現代世界論 (リベラリズムノゲンダイセカイロン)

文庫
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発行:岩波書店
392ページ
定価 1,420円+税
ISBN
978-4-00-600409-5   COPY
ISBN 13
9784006004095   COPY
ISBN 10h
4-00-600409-5   COPY
ISBN 10
4006004095   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0131  
0:一般 1:文庫 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年8月9日
最終更新日
2024年4月25日
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紹介

現実政治の上では米国の覇権主義によって人権や民主主義のような普遍的原理が蔑ろにされ、政治理論・法理論の上では哲学的普遍主義から退却する傾向がみられる――こうした動向に危機感を抱く著者は、ラディカルなリベラリズムの立場から、多文化主義やフェミニズムとも対話しつつ「普遍的多元主義」のヴィジョンを提示する。

目次

岩波現代文庫版へのまえがき
序 状況から――「普遍の死」に抗して


第Ⅰ部 国家を裁く普遍

第1章 戦争責任という問題――「昭和末」の狂躁から
 1 狂宴の後
 2 言論と責任,あるいは言論の責任
 3 「悲しく美しい真実」
 4 戦争責任の倫理的成立根拠
 5 二重戦争観を超えて
 6 天皇の責任
 7 責任と自己批判
 8 そして,これから
 〔追記〕自己肯定と自己否定の罠


第Ⅱ部 覇権を超える普遍

第2章 アジア的価値論とリベラル・デモクラシー――欧米中心主義をいかに超えるのか
 はじめに
 1 欧米的規範言語の濫用
  1 国家主権の神聖化
  2 自由に対する生存の優位
 2 オリエンタリズムの呪縛
  1 二つの欧米中心主義批判
  2 アイデンティティの罠
 3 宗教的・文化的多様性の包容
  1 「文明の衝突」を超えて
  2 リベラルな多元主義に向けて
 4 個人主義と共同体主義の緊張
  1 欧米の共同体主義とアジアの個人主義
  2 内的緊張の包容と相補化
 おわりに

第3章 グローバル化の両価性
 1 国際化からグローバル化への位相転換
 2 価値のグローバル化と権力のグローバル化
 3 権力のグローバル化に代わるもの


第Ⅲ部 多元性を開く普遍

第4章 国民国家の生成と変容――テクストからの展望
 はじめに
 1 二つの啓蒙,二つの国家観――アダム・スミス『道徳感情論』
 2 ナショナリズムの象徴学――ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』
 3 ナショナリズムの社会学――アーネスト・ゲルナー『民族とナショナリズム』
 4 リベラル・ナショナリズムと多文化主義の接合――ウィル・キムリッカ『固有語による政治』

第5章 多文化主義の政治哲学――多文化共生への三つの思想戦略
 1 多文化主義の問題性
 2 アイデンティティの三極構造
 3 対立連携の錯綜――問題複合の解析
 4 自律と多様性

第6章 フェミニズムとリベラリズム――公私二元論批判をめぐって
 はじめに
 1 思想と現実の乖離――二つの応答
 2 ミルの女性解放論と改革実践の重層化――飛躍論証が隠蔽する可能性
 3 第二波フェミニズムの両極分解とその克服

第7章 普遍の再生――歴史的文脈主義から内発的普遍主義へ
 1 あるシュムポシオン
 2 歴史的文脈主義の虚妄
 3 内発的普遍主義に向けて



あとがき
岩波人文書セレクションに寄せて
岩波現代文庫版へのあとがき

著者プロフィール

井上 達夫  (イノウエ タツオ)  (著/文

井上達夫(いのうえ たつお)
1954年大阪生まれ.東京大学法学部卒業.現在,東京大学大学院法学政治学研究科教授.専攻は法哲学.著書に『共生の作法――会話としての正義』『他者への自由――公共性の哲学としてのリベラリズム』(以上,創文社)『現代の貧困――リベラリズムの日本社会論』『自由の秩序――リベラリズムの法哲学講義』(以上,岩波現代文庫)『世界正義論』(筑摩書房)『法という企て』『立憲主義という企て』(以上,東京大学出版会)『憲法の涙』(毎日新聞出版)ほか.

旧版ISBN
9784000287838

上記内容は本書刊行時のものです。