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講座・ある文学史 野口 良平(著) - けいこう舎
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講座・ある文学史 (コウザ アルブンガクシ)

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発行:けいこう舎
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ10mm
208ページ
価格 2,300 円+税   2,530 円(税込)
ISBN
978-4-9914380-1-1   COPY
ISBN 13
9784991438011   COPY
ISBN 10h
4-9914380-1-2   COPY
ISBN 10
4991438012   COPY
出版者記号
9914380   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2026年9月4日
書店発売日
登録日
2026年4月18日
最終更新日
2026年9月28日
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書評掲載情報

2026-10-02 週刊金曜日  2026年10月02日号/1586号
評者: 長瀬海
2026-10-02 軍事研究
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紹介

《文学とは何か……私はこれをシンプルに「人に生きる勇気を与える言葉」のことだと考えています。》(本文より)

某私立大学通信部で10年にわたって開かれた、まぼろしの集中講義、ここに史上再開講!
幕末~戦後、高度成長期以後まで、時代を生きた思想家・文学者たちと、救いを求める著者との対話を通して描く、ただ一つの「日本」「近代」文学史。

──文学史というものは、どこかに、絶対的な客観という形で存在しているものではない。
──この授業で私は、自分自身の文学史についての一つの像を示すように努力します。
でもそれは(略)、この講義をきいてくださるみなさんが、ご自身の文学史を編むための参考品を出してみたい、というモチーフに基づいています。そして、未来の私たち同士のキャッチボールへの一つのきっかけをつくることができたらと。そのことが、この講義に「ある文学史」というタイトルが付されているゆえんです。(本文より)

目次

はじめに  3

【1日目】
第1講 この列島で、文学はどのように始まったのか?  13
 1 講義の主題と枠組み  14
 2 自分の文学史を編むということ  21
 3 太夫と才蔵のやりとりから  25

第2講 「見えない人」と「見える人」の対話はどのように成立したのか?  33
 1 江戸と明治の分断線  34
 2 「見えない人」と「見える人」の対話  40
 3 顕教密教システムの成立と、それに対する抵抗と  48

第3講 漱石はいかにして流れに抗ったのか?  59
 1 新たな抗いの起動──透谷と一葉  60
 2 「子どもでなくなること」の次にくるもの──一葉から漱石へ  67
 3 自分と自分がせめぎ合う場所──『こころ』という小説  76

【2日目】
第4講 『大菩薩峠』という小説はなぜ人を惹きつけるのか?  85
 1 『大菩薩峠』との出会い  86  
 2 変貌する物語  95
 3 カルマ曼陀羅とは何か  102

第5講 戦間期の不安のなかで、亀裂の受け皿はいかにしてつくられたか?  111
 1「日は沈み鳥はねぐらにかへれども」  112
 2「けれどもほんたうのさいわひは何だらう」──『銀河鉄道の夜』  118
 3「修羅のさかひを行き惑ひ」──賢治、そして夢野久作  124

第6講 戦時期の試練は、私たちにどんな遺産をもたらしているのか?  131
 1 中野重治「村の家」  132
 2 転向の遺産  137
 3 戦時下抵抗の形  143

第7講 戦後はどこからはじまり、どこで終わるのか?  151  
 1 玉音放送と微笑──ロベール・ギラン、伊丹万作  152
 2 強い声と弱い声──太宰治「トカトントン」  156
 3 瞥見、井伏鱒二の戦後──「普門院の和尚さん」、『黒い雨』  162

第8講 未熟な個は、どのようにして生きる勇気を受けとることができるのか?  169
 1 なごやかになれない人──中村きい子『女と刀』  170
 2 「光」と「闇」の分断に抗すること──村上春樹『風の歌を聴け』  177
 3 「生きる勇気」の源泉への問い──金鶴泳「凍える口」  185

ふりかえって  192

注解  196
この講座の主な参考文献/この講座でとりあげた文献  199

著者プロフィール

野口 良平  (ノグチ リョウヘイ)  (著)

思想史家、文筆家。
1967年生まれ。京都大学文学部卒業。立命館大学大学院文学研究科博士課程修了。
著書に『「大菩薩峠」の世界像』(平凡社、2009年、第18回橋本峰雄賞受賞)、『幕末的思考』(みすず書房、2017年)、最新刊に『列島哲学史』(みすず書房、2025年)がある。
訳書にルイ・メナンド『メタフィジカル・クラブ 米国一〇〇年の精神史』(共訳、みすず書房、2011年)、マイケル・ワート『明治維新の敗者たち 小栗上野介をめぐる記憶と歴史』(みすず書房、2019年)。

上記内容は本書刊行時のものです。