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趙根在写真集
ハンセン病を撮り続けて
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2002年9月
- 書店発売日
- 2002年9月3日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2015年8月22日
紹介
炭坑夫だった趙根在がハンセン病の療養所で出会った同胞(朝鮮人)から受けた無限の「やさしさ」はどこから来るのだろうか。趙根在が「ハンセン病」に魅入られた奥深い世界がそこにある。彼は日本列島の北から南まで療養所の生活を撮り続けた。
前書きなど
一すじの光は届いたか!「闇部」を記憶するために。
趙根在が多磨全生園で出会った同胞(朝鮮人)から受けた無限の「やさしさ」はどこから来るのだろうか。もっとも差別を受けている人々がもつ諦念からそれは生まれるのかもしれない。自由を奪われ社会復帰が閉ざされている収容所の患者たちの社会(故郷)への願望は、趙根在が炭坑にもぐって眺めた地底からはるかなる坑口に一条だけ射す光にも似た、絶望の一筋だったのではあるまいか。
趙根在はそれから日本列島の沖縄を除いた北から南まで療養所の同胞と寝食をともにしてその生活を撮り続けた。その後は可能なかぎり集めた「ハンセン病」の文献に囲まれながら研究に打ち込んだ。その研究は断片しかのこらず、そのままあの世にもっていってしまった。
版元から一言
◎本書刊行に賛同した方々◎
芥川仁(写真家)岩永善信(ギタリスト)大谷藤郎(国際医療福祉大学学長/財団法人藤楓協会理事長)岡部伊都子(随筆家)鎌田慧(ルポライター)國本衛(ハンセン病全国原告団協議会事務局長)桑原史成(写真家)神美知宏(全国ハンセン病療養所入所者協議会事務局長)崔洋一(映画監督)酒井義一(ハンセン病国家賠償請求訴訟を支援する会副代表/真宗大谷派存明寺住職)佐川修(高松宮記念ハンセン病資料館事務局運営委員)曾我野一美(ハンセン病全国原告団協議会会長)立松和平(作家)田中等(ハンセン病国家賠償請求訴訟を支援する会代表)谷博之(参議院議員)筑紫哲也(ジャーナリスト)土本典昭(記録映画作家)徳田靖之(弁護士)中原義郎(写真家)中山節夫(映画監督)
上記内容は本書刊行時のものです。