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異域 柏楊(著) - 第三書館
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異域 (イイキ) 中国共産党に挑んだ男たちの物語 (チュウゴクキョウサントウニイドンダオトコタチノモノガタリ)
原書: 異域

文芸
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発行:第三書館
四六判
304ページ
上製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-8074-1210-5   COPY
ISBN 13
9784807412105   COPY
ISBN 10h
4-8074-1210-8   COPY
ISBN 10
4807412108   COPY
出版者記号
8074   COPY
Cコード
C0097  
0:一般 0:単行本 97:外国文学小説
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2012年4月
書店発売日
登録日
2012年3月26日
最終更新日
2012年6月18日
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紹介

中華人民共和国が成立した1949年。蒋介石率いる国民党首脳は台湾へ逃れ、一部の兵士らは西方への後退戦を余儀なくされた。その中にあって、わずか千人の「孤軍」がビルマからの反転攻勢を目指して、明日無き戦いに挑む――『醜い中国人』で知られる柏楊の歴史的名著を初邦訳。

目次

第一章 共産中国成立 昆明失陥、大潰走、雲南彷徨……9

第二章 運命の四時間 祖国脱出、ビルマへの撤退……79

第三章 ビルマ軍との死闘 第一次中緬大戦……97

第四章 雲南反攻作戦 孤軍、祖国の土を踏む……123

 付録一 克保が編集者に寄せた手紙【一】……185

第五章 孤軍絶体絶命の危機 第二次中緬大戦……191

第六章 バンコク四カ国会議 勝利、異域撤退へ……243

 付録二 克保が編集者に寄せた手紙【二】……272

解説 作品「異域」と、彼らのその後についての若干の余話……279

関連年表……298

訳者あとがき……300

前書きなど

 この異域は、「血戦異域十一年」という、かつて台湾の新聞に連載された小説をもとに単行本化された作品である。異域とは、読んで字のごとく、得体の知れない遠く離れた場所、外国であり、この作品の場合、地理的にいえば、中国雲南省のまたさらに南のビルマ領シャン州、いわゆる黄金の三角地帯とほぼ重なる地域を指す。また、意識としては、中国の境界線よりさらに遠く離れた、常識の通じない化外の地というような意味合いも持つ。
 この異域は、文学作品としての評価が非常に高い。たとえば、刊行後四十年ほど経った一九九九年、香港「亞州週刊」がおこなった二十世紀中国語小説100選において堂々の三十五位を獲得している。単行本も版元を替えては再版を重ね、二百万人以上の人が手に取った。異域は、中国語世界では間違いなく、洛陽の紙価を高らしめた名作であった。また、この作品を元にアンディ・ラウ(劉徳華)、トニー・レオン(梁朝偉)などの豪華キャストで二作品が映画化された。ちなみに、日本語版の本書は英語版に続く翻訳となる。

著者プロフィール

柏楊  (ボー ヤン)  (

1920年生まれ、本籍河南省。共産中国が成立後に逃れた台湾で、1950年代から郭衣洞のペンネームで執筆活動を開始。1960年代からはペンネームを柏楊に変更、以来、詩や随筆をはじめ、中国社会の闇を描いた報道文学や歴史書など多彩な創作活動で知られる。戒厳令下の台湾では国家転覆の罪をきせられ政治犯として収容された。主な著作に、日本でも『醜い中国人』(光文社刊)の書名でベストセラーとなった『醜陋的中国人』や『柏楊版資治通鑑』など。2008年死去。

出口 一幸  (デグチ カズユキ)  (Deguchi Kazuyuki

1967年東京生まれ。1997~1998年中国雲南師範大学。NPO法人理事、会社役員、制作プロダクションプロデューサー、企業サイトプランナー等を歴任。貿易・投資コンサルタント。翻訳者。
訳者ブログ「中国語作品で読む 黄金の三角地帯とタイ北部」 http://deguchik.blog102.fc2.com/

上記内容は本書刊行時のものです。