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思惟の道としての現象学 新田 義弘(著) - 以文社
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思惟の道としての現象学 (シイノミチトシテノゲンショウガク) 超越論的媒体性と哲学の新たな方向 (チョウエツロンテキバイタイセイトテツガクノアラタナホウコウ)

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発行:以文社
四六判
216ページ
上製
定価 2,600円+税
ISBN
978-4-7531-0273-0   COPY
ISBN 13
9784753102730   COPY
ISBN 10h
4-7531-0273-4   COPY
ISBN 10
4753102734   COPY
出版者記号
7531   COPY
Cコード
C0010  
0:一般 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2009年12月
書店発売日
登録日
2010年2月18日
最終更新日
2016年3月16日
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紹介

現象学の創始者フッサールが生誕150年を迎え、世界中で現象学そのものの新たな見直しが進められています。本書はその現象学のわが国における第一人者の最近の思索と活動を集大成した注目の哲学書です。
 著者は「超越論的媒体性」という概念を提唱したことで世界的に知られています。フッサール、ハイデガーといった先人たちの営為を引き継ぎ紹介するだけでなく、現代思想・哲学の最先端を踏まえてその問題点を指摘、さらに彼ら自身気づいていなかった可能性をうがち発展させ、新しい哲学へと生まれかわらせようとしている。最前線で思考しつづける、現代では稀となった本当の哲学者です。
 本書では、フッサールが始めて構想して以来の現象学の問いと方法と思索の深まり、そして変貌の様子を明快にあとづけたうえで、現象学そのものがひとつの生き物のように変容、成長していくさまを「思惟の道」としてとらえ、それを現代世界のありように照らしてさらに変容・発展させていくことが哲学の「知の責任性」だと説きます。
 ハイデガーの「顕現せざるものの現象学」、フィヒテの「像」の哲学に隠されていた可能性をおしひらき、「超越論的媒体性」を軸にした新しい「生命の哲学」を構想する。そのとき、「死」「他者」といった古くからの問題に新しい道が開かれ、西洋起源の哲学が西田幾多郎、井筒俊彦といった東洋思想と出会い、さらには真摯な宗教や芸術がいきづく領域へと限りなく近づき、まったく異なる世界と生命のありようまで垣間見せてくれる。スケールの大きい、未来へ向けた書物だといえましょう。

目次

■第一部 超越論的媒体性とはなにか
第一章方法の事象回帰の運動 フッサールの現象学のたどった道
第二章反省理論からの解放 自己意識の現象学の課題
第三章超越論的媒体性としての自覚

■ 第二部 知の像性と生命性
第四章知の像性と仮象の発生
第五章断想 他者と死
第六章フッサールとハイデガーのあいだ 「視象性」をめぐる問いの往還

■ 第三部 知の帰属性と責任性
第七章知の責任性と生の根本気分
第八章知の自証性と世界の開現性 西田幾多郎と井筒俊彦
第九章行為的直観の現象学的究明 芸術・宗教・哲学の交差域への問い

著者プロフィール

新田 義弘  (ニッタ ヨシヒロ)  (

1929年生まれ。東北大学卒業。哲学者。専攻は現象学、解釈学。現在、東洋大学名誉教授。著書に『現象学』(岩波全書、1978年)、『現象学とは何か』(講談社学術文庫、1992年)、『現代の問いとしての西田哲学』(岩波書店、1998年)、『世界と生命』(青土社、2001年)、『現象学と解釈学』(ちくま学芸文庫、2006年)ほか多数。

上記内容は本書刊行時のものです。