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中絶ケアカウンセリング 塚原 久美(著) - 人文書院
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中絶ケアカウンセリング (チュウゼツケアカウンセリング) スティグマの脱構築から実践へ (スティグマノダツコウチクカラジッセンヘ)

社会科学
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発行:人文書院
四六判
縦188mm 横132mm 厚さ190mm
重さ 305g
260ページ
並製
定価 3,000 円+税   3,300 円(税込)
ISBN
978-4-409-24179-0   COPY
ISBN 13
9784409241790   COPY
ISBN 10h
4-409-24179-6   COPY
ISBN 10
4409241796   COPY
出版者記号
409   COPY
Cコード
C1036  
1:教養 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2026年9月30日
書店発売日
登録日
2026年4月23日
最終更新日
2026年9月28日
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書評掲載情報

2026-10-31 東京新聞/中日新聞  朝刊
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紹介

「中絶したら罪悪感を持つのが当然」――その思い込みは、いつ、誰が作ったのか。

刑法堕胎罪や水子供養など、日本の制度・文化が積み重ねてきた「スティグマ」の構造を解体し、当事者が自らの経験を語り直すための一冊。日本にこれまで存在しなかった「中絶ケアカウンセリング」を初めて理論化する。

中絶ケアカウンセリングとは、中絶ケアのうち主として対人的支援を担う実践である。それは、当事者の意思決定を支え、感情を受けとめ、必要な情報を提供し、その経験を当事者自身のものとして引き受けていけるよう伴走する営みである。この意味で、中絶ケアカウンセリングは、従来の中絶カウンセリングを単に言い換えたものではなく、より広い中絶ケアの枠組みのなかで再構成された実践概念である。

目次

序章 なぜ今、中絶ケアカウンセリングか

第1章 ケアの思想的基盤
 1 社会構成主義とは何か――現実は「つくられる」という視点
 2 ケアの倫理と中絶――ギリガンが聴いた「もうひとつの声」
 3 個人の問題を社会構造から読み解く
 4 中絶ケアへの理論的適用

第2章 価値観を問い直す――学び直しの理論と実践
 1 アンラーニング理論の基礎――既存の知を「手放す」
 2 中絶領域へのアンラーニング理論の適用
 3 行動と変革のための価値観明確化のアプローチ
 4 スティグマ低減の国際的動向
 5 スティグマ低減を日本の実践につなぐ

第3章 国家による生殖統治の歴史――優生保護法から母体保護法へ
 1 刑法堕胎罪と母体保護法――「権利なき容認」の構造
 2 配偶者同意要件と女性の自己決定権
 3 水子供養とスティグマの形成――文化装置としての感情の制度化
 4 女性運動史から見る中絶問題――「権利」化されないままの運動と制度

第4章 国際的実践から学ぶ――英語圏の中絶ケアと日本への示唆
 1 英語圏における中絶カウンセリングの展開
 2 ケアの共通原則――文献調査から
 3 プロトコルの比較と実践の原則
 4 日本との比較――何が欠けているのか

第5章 支援の実践――当事者と支援者のアンラーニング
 1 スティグマからの個人的解放─当事者のエンパワメント
 2 中絶カウンセリングの実践技法
 3 ケースから学ぶケアの実際
 4 支援者のセルフケアと組織的取り組み
 5 中絶カウンセリングから中絶ケアカウンセリングへ

終章 中絶ケアカウンセリングをつくるために

 あとがき
 参考文献

著者プロフィール

塚原 久美  (ツカハラ クミ)  (著)

塚原久美(つかはら・くみ)

1961年生まれ。金沢大学大学院社会環境科学研究科修了、博士(学術)。中絶問題研究家、中絶ケアカウンセラー。著書に『中絶技術とリプロダクティヴ・ライツ』(勁草書房、2014年)、『日本の中絶』(ちくま新書、2022年)、『産む自由/産まない自由』(集英社新書、2025年)、訳書に『新版 中絶と避妊の政治学』(共訳、岩波書店、2023年)、『ジェーンの物語』(単訳、書肆侃侃房、2024年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。