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『下痢止めBook』 体質ではなく、脳と神経の病気です‼

体質だから治らないは間違い
 実は、別れた夫が、たびたび下痢をする「過敏性腸症候群」に罹患していました。

 私の場合、別れた夫が二人いるのですが、プライバシーに関わるので、どちらの夫がその病だったかは内緒。とにかく私の場合、下痢問題を抱えていた人が、ごく身近にいたわけです。
 ですので、加藤直哉先生から『下痢止めBook

のご提案をいただいたとき、すぐに「この本を必要としている人はかなりいるはずだ!」と思いました。

 別れた夫は、出かけるのが大嫌い。いつお腹が痛くなって、トイレに駆け込まなければならないか、わからないからです。通勤路など、日常的に利用する道では、どこにトイレがあるか、いつも頭に入れて行動していました。
 彼にとっては、かなりのストレスだったはず。それでもそれが習慣になっていたので、本人は、自分が病気だとはまったく思っていませんでした。
ちょっと悲しそうな顔をして、「僕は昔からお腹が弱いんだ」と言うだけ。たぶん、あきらめていたんだと思います。私もそのころは無知だったので、それを鵜呑みにしていました。
つまり「そういう体質なんだ」と、だから「治らないだ」と、「体質なんだから受け入れて生きるしかない」と、思っていたわけです。
ところが、違いました。病気だったんです。

それは病気です!
 体質か、病気か――。この差は大きいのです。なぜなら、体質だと思えば、治すことをあきらめて医者に行かないからです。
 加藤先生によると、繰り返される腹痛と下痢=過敏性腸症候群で苦しんでいる人は、日本に1000万人もいるとか。それなのに、そのうちの71%の人しか病院には行っていないそうです。私の元夫も、医者には行っていませんでした。
無理もありません。お医者さんである加藤先生ですら、「これは体質だ」と考え、医者に診てもらおうとはしなかったのです。ようするに、「治療できる病ではない=治らない」と思っていたということです。
 ところが、症状が悪化。加藤先生は、とうとう通勤電車に乗ることすらできなくなってしまいました。
そこから加藤先生は本気になりました。論文を読み漁り、過敏性腸症候群がなぜ起こるのか、どんな治療法があるのか、どうしたらこの病を克服できるのか、考えに考え、あらゆることを試してみたのです。
ちなみに加藤先生は、西洋医学だけでなく、漢方・お灸・針・瞑想などの東洋医学、ハーブや食べ物などで症状を改善に導く補完代替療法、民間療法、伝統・民族医療なども学び、それらすべてを実際の治療に役立てる、日本ではまだ数少ない「統合医療」の専門医。
加藤先生は、それらの知識を総動員して、自分自身を治療。
その結果、西洋医学ではいまだに完治に導くことが難しいとされる過敏性腸症候群を、ついに克服!
電車にすら乗れなかったのに、いまでは、長距離飛行機に乗り、海外で行われる学会にまで参加できるようになったのです。

「瞬殺! 下痢ストップ法」
 ちょっとびっくりですが、過敏性腸症候群は腸の病気ではありません。
 お腹が痛くなって下痢するのに、お腹の病気ではないなんて、信じられますか?
だけど、これは事実。
過敏性腸症候群は、脳と神経の病気なのです。
 これがわかれば、もう半分は治ったようなもの。だって、原因がわかれば、どうやって対処すればいいかがわかるからです。
 なお、この本には、加藤先生が発見した、突然、襲ってくる便意を止める極意も紹介されています。名付けて「瞬殺! 下痢ストップ法」。
これを知っているだけで、緊急事態回避‼ 急場を乗り切ることができます。
簡単な、しかし科学的にも証明されている方法ですので、ぜひ試してみてください。
 詳しいことは本書をじっくり読んでいただきたいと思いますが、この本に書かれていることを早くに知っていれば、元夫の人生も、もっと楽しいものになっていたのではと思ってしまいます。彼は、美味しいものを食べに行ったり、旅行に行ったりすることも、避けていたからです。改善を期待して、始終、胃腸薬を飲んでいましたが、それもほとんど的外れだったわけです。

大事なことなので、くり返しておきます。
お腹が弱いのは体質ではなく、病気です。
過敏性腸症候群は、腸ではなく脳と神経の病気です。
 私の元夫と同じ苦しみを抱えている多くの人に、この本が届くことを心から祈っています。

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