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素顔のアスリート
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年5月10日
- 書店発売日
- 2021年5月25日
- 登録日
- 2021年3月31日
- 最終更新日
- 2021年6月14日
紹介
各種メディアでアスリートの「生の声」が取り上げられ、かれらの人となりや考えが聞かれるようになってきましたが、この本では、オフィシャルには語られない本音や下積み事情や、人間関係などの実話エピソードがリアルに綴られます。そこには、かれらのウラ側/ウチ側の感性がほとばしり出ています。――まるで異常な日常や理不尽に見える逸話は、涙なしには読めません。抱腹絶倒も交えてペーソスを味わい読み進めるうちに、いつしか、アスリートの姿の“躍動”の見え方がはっきり変わっていること、請け合いです!
目次
さて、お立ち会いのみなさま!
● わたしたちの平凡な日常
ピンポンパンポン / 非常事態 / えっほ、えっほ /おは-よう-ございます / 次は何をしたらいいですか / おねがいします /かかっていく / それでも、かかっていく / ふたつの血液型 /きょう出て来られるかなー
● 鍛える
【仕事だから】
かかりきり / やりなおし / 必要なこと / フルーツ缶詰 / 逆転の法則 / 失礼します
【これが上下関係というもので】
連帯責任 / 最初はお客さん/ 二年生は黙って…/ 二年生は黙って…? /
【しかたないよ】
憂うつ / もう一回 / 夜、暗がりで / 寝てるか食べてるか / いただきます!
● 超える
【新: 勝利の三原則――理不尽・葛藤・不安感】
出て行け! / 帰れ!! / 痛い痒いは言えない / どこ吹く? 風… / センタクロース / お~、こわい、こわい / 脱走、その1 / 脱走、その2
【からだの話】
限界を超えた意識 / それでも動く / はだし / ジューッ / 聞こえない / これがゾーン? / 寝るまでマッサージ / 呼ばれてマッサージ / 怪我との闘い / 感覚を失った / からだの戻り / いささかクレージー
● 捨てる
【負けずぎらい】
嫌だけど、負けるのは嫌いだから / 腹立たしいけど、がむしゃらに / 高島屋大阪のこと
【勝負の陰で】
芸も修行のうち / 芸だしの出来 / 本業の脇で / マンモス部の内幕 / どんな思いで… / そんな簡単には収まらない、こともある
● 拾う
【育てられた?】
監督の指示に、どうする? / まさかの言いがかり / 親子関係も育つ / 不評をおそれずに
【指導してもらった?】
わけがわからない話 / 意図はわからなくとも / 教えてくれた! / 先輩からの禁止令
● 魔法つかいの日常
平手打ち / すぐそこに居るかもしれない、おともだち / 神さま? 怪物? そしてヒヨコ? / 私、ずっと運転手? / どこが違うの? って言われても / 見られる訓練、魅せる技術 / 花粉症
前書きなど
さて、お立ち会いのみなさま!
こんにちは!(アスリートらしく、挨拶は大きな声で、はっきりと)
この本を手にとってくださって、ありがとうございます。この本は、アスリートの、アスリートによる、アスリート(と、彼らを応援する人)のための本です。
昨今、さまざまなメディアでアスリートの生の声がとりあげられるようになって、競技
する姿やその結果だけではなく、彼らの日常や考え方が身近になってきました。でも、皆
さま、彼らの「素顔」に触れたことはないのではないでしょうか? アスリートへの関心
が高まるなか、私たち元アスリートとしては、彼らのオフィシャルではない本音や、下積
みのことや、人間関係なども紹介したく、この本を企画しました。
皆さまの目にとまるアスリートの姿は、各国のトップリーグや、世界的なトーナメントや、話題の「祭典」のように、華々しい面が印象に強いと思いますが、想像に難くないよ
うに、頂点に立つのは結果であって、その過程がすさまじい……。すさまじい鍛錬は、度
を超しているように見えますが、本気で世界を目指していると、度を超えるのがフツウで
す。また、レヴェルが上がると、ほんとうの意味ではハラスメントが生じるはずはないこ
とも、おわかり頂けるのではないかと思います。
この本はエピソードで出来ています。アスリートのウラガワ/ウチガワの、内緒の話というか、聞かれたくない話というか……いや、ほんとうに! 本音ばかりが集められているのです。
エピソード提供者の元アスリートには、「実際に自分自身に起こったこと、見たことを書いてください」「ただし、チーム名はわからないようにしてください」そして「ぜったいに本音を語ってください!」という、とってもむつかしい無理なお願いをしました。そうやって必死で集めた、アスリート当事者のエピソード集です。
そうして実体験や本音を語ってくださった著者は、いまは皆、心の癒しを仕事にしてお
られます。さまざまな分野で活躍されています。なかには大学教授もおられます。大事なのは、皆ある時期、日本一や世界大会を目指して、一生懸命に競技をしていた経験の持ち主であることです。
自分自身が日本一には届かなくとも、所属チームが全日本常連のトップチームだったり……、あるカテゴリーで地域の頂点に立っていたり……、中学・高校で全国クラスの強豪校だったり……、大学・社会人のトップチームだったり……、そしてプロを目指していたり……。実際には「自分が頂点に立つ」より、「頂点のチームでプレーする」ことのほうがたいへんなことも、この本を読んで下さってわかって頂けるとうれしいです。
編者の期待どおり、チームの内情や自身のこころの内をそのまま暴露してくれています。
「きれいごと」に書き直したりは、決してしていません! すべて本物です。結果として、総勢十四名の著者メンバーの背景や現状の多様性はもちろん、種目や年代を超越した、かなり珍しいエピソード集となりました。
なにはともあれ読んでみてください。
ホンモノを知りたい方こそいらっしゃい、です。ちょっと覗いてみたい方も大歓迎です。彼らの真のスゴさと、理不尽に見えるエピソードの背景にある意味を存分に味わってくださると、アスリートの存在が、かれらの一挙手一投足が、違って見えるはずです。
では、また、のちほど。
版元から一言
《実録エピソード: 69話》
《元アスリート 14人がささやくナイショの話》
《マジメに語られる ウソのような現実》
この本は純粋にオモシロイです!
そして、読後はじんわりと、人間の深みと可能性に畏敬の念さえ覚えます。
最初は「ちょっと覗き見」の気持で頁をめくってください。
衝撃的な出来事、抱腹絶倒の逸話の行間に、かれらの日常に滲み出ている生き様のすさまじさや、理不尽に見えるエピソードの背景にある意味を存分に味わって下さると、アスリートたちの存在が、かれらの一挙手一投足が、違って見えるはずです!!
★ 泣き笑いで語る「本音」
★ 胸があつくなる「勇気と決断力」
★ そして一筋縄ではいかない「人間模様」
―― 美しく燃えた青春の炎が 今よみがえります
関連リンク
https://www.youtube.com/watch?v=CE1ykCe5Rw4
上記内容は本書刊行時のものです。