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暗い世界
ウェールズ短編集
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年7月31日
- 書店発売日
- 2020年7月31日
- 登録日
- 2020年4月7日
- 最終更新日
- 2020年7月31日
紹介
日本初のウェールズ小説集。
炭鉱/戦争/女性/日常、ウェールズに根ざした、でも私たちにとても近い5編の物語たち。
「暗い世界」から「まわりの全てが新しい王国」へ。
装丁 平山みな美+山田和寛(nipponia)
装画 安藤巨樹
組版 トム・プライズ
本書は古紙パルプを70%以上配合したOKプリンス上質エコグリーンを本文紙に使用しております。
目次
はじめに
暗い世界 リース・デイヴィス(川端康雄 訳)
Rhys Davies, ‘The Dark World’
解題 川端康雄
あんたの入用 グウィン・トマス(山田雄三 訳)
Gwyn Thomas ‘Thy Need’
解題 山田雄三
失われた釣り人 マージアッド・エヴァンズ(中井亜佐子 訳)
Margiad Evans ‘The Lost Fisherman’
解題 中井亜佐子
徒費された時間 ロン・ベリー(西 亮太 訳)
Ron Berry, ‘Time Spent’
解題 西 亮太
ハード・アズ・ネイルズ レイチェル・トリザイス(河野真太郎 訳)
Rachel Trezise, ‘Hard as Nails’
解題 河野真太郎
おわりに
前書きなど
本書の編集方針は、ウェールズの歴史とウェールズ文学の歴史をバランスよく過不足なく伝えることは最初から放棄し、個々の作品がそれ自体で独自に、ある種普遍的な「面白さ」を持っているものを選ぶ、というものでした。
その意味で、本書のために選んだ作品は、ウェールズという、多くの読者にとって縁遠い国の経験を描くものというよりは、「近代」と呼ぶしかない、私たちに共有された経験を描くものです。ですがやはり、その一方で、それぞれの作品には、ウェールズの、それぞれの時代における特殊な経験が見まごうことなく刻みこまれています。(編者「あとがき」より)
上記内容は本書刊行時のものです。