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不明
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取引取次:
八木 ト・日・他 書店
直接取引:あり
伏流する物語―田山花袋の小説を読む
A5判
縦216mm
横151mm
厚さ20mm
288ページ
上製
価格
4,500円+税
- 出版社在庫情報
- 不明
- 初版年月日
- 2024年5月31日
- 書店発売日
- 2024年6月7日
- 登録日
- 2024年5月12日
- 最終更新日
- 2024年5月12日
紹介
田山花袋、変奏されるテーマ、伏流する物語
田山花袋とは何者であったのか?一つのテーマに収斂せず、複数のテーマが、繰り返し顕在化する。伏流する物語は通奏低音として響き渡っていく。
花袋文学の軌跡。花袋文学の最大のテーマは男女の恋愛である。ヒロイン像は時代とともに変化するが、彼女らは恋愛の純粋性を主張し、新たな物語の地平を切り開く。そして親子・兄弟の物語は時に愛の物語を圧縮し、変形させていく…。新しい視点から、花袋の小説群を読み替えた一作。
目次
はじめに
Ⅰ ロマンティシズムから自然主義へ
田山花袋―「文学」を巡る葛藤
『断流』とその周辺
『重右衛門の最後』―「語り」の空白が生み出すもの
『重右衛門の最後』―葛藤する作品世界
Ⅱ 自然主義文学の時代
『蒲団』再読―横山芳子を中心に
『田舎教師』とその時代
明治三十年代の「女中」像―『家婢』『胡瓜』を中心に
『ある朝』―『蒲団』との比較を通して
『一兵卒の銃殺』―主人公はなぜ死なねばならなかったのか
Ⅲ 大正ロマンと田山花袋
『渦』―不幸な男女の物語
『残る花』―お粂を取り巻くもの
『鈴子の恋』―匿名化する男達
『弓子』―ヒロインの死をめぐって
『曠野の恋』―「新しい女」と「満州」と
印旛沼を巡る物語―『水あほひ』を中心に
Ⅳ 歴史小説のヒロインたち
『通盛の妻』―理想化された男女の愛
闇に消えた「孤舟」の運命―静御前の悲劇を中心に
初出一覧
あとがき
人名索引
上記内容は本書刊行時のものです。