版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
感情的な日本語 加賀野井 秀一(著/文) - 教育評論社
..
【利用不可】

書店員向け情報 HELP

感情的な日本語 (カンジョウテキナニホンゴ) ことばと思考の関係性を探る (コトバトシコウノカンケイセイヲサグル)

語学・辞事典
このエントリーをはてなブックマークに追加
発行:教育評論社
四六判
縦188mm 横130mm 厚さ20mm
重さ 285g
248ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-86624-094-7   COPY
ISBN 13
9784866240947   COPY
ISBN 10h
4-86624-094-6   COPY
ISBN 10
4866240946   COPY
出版者記号
86624   COPY
Cコード
C0081  
0:一般 0:単行本 81:日本語
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年2月
書店発売日
登録日
2024年1月10日
最終更新日
2024年2月7日
このエントリーをはてなブックマークに追加

書評掲載情報

2024-05-19 読売新聞  朝刊
評者: 岡本隆司(早稲田大学教授・歴史学者)
MORE
LESS

紹介

日本語の中にどっぷりと浸かってきた私たちは、ほとんど意識することもありませんが、これほど変わった言語など、いったい世界のどこにあるというのでしょうか。(…)
使用する言語が何語であるかによって、その人の感性も知性も、そこに形成される思考もすべてが大きく変わってきます。そうした次第は、第一章からすぐさまお話ししてゆくつもりですが、いずれにしても、言語が私たちにとってどれほど重要なものであり、それに関する知見を深め、それに習熟することがどれほど大切であるのか、このことを本書の全体から感じとっていただければ幸いです。
それについては、昨今の「ChatGPT」など「生成AI」の発達により、やがて各言語間の障壁もなくなり、文章の作成もおまかせできるようになるだろうとバラ色の未来を考える向きもあるようですが、それはとんでもない思い違いというもの。もちろん、こうした新しいツール類にはいろいろと便利な使用法があり、時にAIから表現を学ぶこともあるでしょうが、つまるところ、文章をおまかせにすれば、思考そのものをおまかせすることになり、結局は「自分の頭で考えない」クセをつけることになるでしょう。すでにして自力で「考える」まえにネットで「検索する」ことを身につけてしまった現代人にとって、「おまかせ」は「思考停止」の終着点でしかありません。
さて、そうならないためにも、私たちはまずもって、思考と言語とがどのように関係しているのか、そのあたりのことを明らかにしておかねばなりませんね。では早速、言語について問うことから始めましょう。

 プロローグ「日本語はおもしろい」より

目次

プロローグ 日本語はおもしろい
第一章 日本語が見せる世界とは
第二章 日本語はほのめかす
第三章 日本語は惑わせる
第四章 日本語は拡張する
第五章 日本語は交雑する
第六章 日本語はつねに顔つきを変える
第七章 日本語の未来に向けて
エピローグ 「感情的な日本語」とは何か?

著者プロフィール

加賀野井 秀一  (カガノイ シュウイチ)  (著/文

1950年、高知市生まれ。中央大学文学部仏文科卒業。同大学大学院修士課程修了後、パリ大学大学院で学ぶ。中央大学理工学部名誉教授。
専攻はフランス現代思想、哲学、言語学、メディア論、日本語学。
著書に『メルロ=ポンティ』(白水社)、『20 世紀言語学入門』(講談社)、『日本語は進化する』(NHK ブックス)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。