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てのひらを差し出す
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年4月25日
- 書店発売日
- 2024年5月9日
- 登録日
- 2024年4月10日
- 最終更新日
- 2024年5月7日
紹介
てのひらを差し出し
雨が止んでゐると知るやうに知る
すべもあらなく (間野 菜々江)
短歌とそれに呼応してささやきかけるように綴られたエッセイ。はかなく、強く。
そして私もしっかり生きていこうと思う一冊。
『てのひらを差し出す』は乙女のようだった女性が、乙女の心を失うことなく真剣に日々を重ねかさねて自己を確立してゆくまでのノンフィクションのドラマだ。
だれしも四十歳あたりから人生は佳境となる。菜々江さんにもお仕事の独立と展開、販路の拡大。ご両親の介護、お母様のご逝去。さまざまな喜びがある反面、悲鳴をあげたり、ひそかに地団駄を踏みたくなるような日も少なからずあったのではなかろうか。
(『てのひらを差し出す』によせて 野上洋子 より)
目次
二〇一〇年―二〇一四年
二〇一五年―二〇二三年
『てのひらを差し出す』に寄せて 野上洋子
あとがき
前書きなど
●著者「あとがき」から>
一昨年、母を亡くして、どうしても母の歌が多くなってしまいました。わたしが洋裁の仕事を生業にしているのは、この母の影響が大きいのですが、母のすごさに最後まで太刀打ちできず、見送ることになりました。たくさんのお客様の洋服を縫い続けて、自分のものは、亡くなる数日前、不自由な体で二階に上がり、マスクを縫ったのが最後になりました。白い小さなレースを付けていました。
最後に、最愛の父に感謝を込めて。
お母さんの介護、本当にお疲れさまでした。お父さんの介護はわたしがしますので、安心して、余生を生きてくださいますように。
版元から一言
『夜中にミシンを踏みながら』を出版していただいてから
9年の歳月が経ちました
9年前と暮らしや仕事は少し変わりましたが
あいかわらず、夜中にミシンを踏んでいます
そして
ミシンを踏むのと同じくらい大切に
短歌を詠んでいます。
(本文より「音の絵」デザイナー 間野 菜々江)
上記内容は本書刊行時のものです。