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花と生命の営み
岡山大学薬用植物園にて
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年2月29日
- 書店発売日
- 2024年3月10日
- 登録日
- 2024年2月14日
- 最終更新日
- 2024年3月19日
紹介
約500種類もの植物が四季折々彩りを競う岡山大学薬用植物園。原則、一般には非公開の施設だけに、まさに〈秘密の花園〉。花を求め昆虫や鳥たちが訪れる。
生き物たちの命の輝きを写真とつぶやきで表現した軽妙なフォトエッセー。
前岡山大学学長で医学博士の著者ならではの視点に、薬学博士の専門的な解説やエピソードが加わり、図鑑として、アート作品として楽しめる。
目次
はじめに 槇野博史
薬用植物園に広がる小さな世界 小野 敦
刊行に寄せて 栗本慎一郎
本書の記載方針
第1章 胡蝶の夢
第2章 夏は来ぬ/コラム●蜻蛉たちの休息場所
第3章 光源氏/コラム●真夏の夜の夢
第4章 美しい花には棘がある
第5章 花に追われた恐竜/コラム●ようこそジャングルへ
第6章 果実のご褒美
第7章 錦秋
第8章 人の営みとともに
第9章 風冴ゆる霜の声
植物リスト/索引
あとがき 谷口抄子
前書きなど
●まえがき
私が切り取った写真とインスピレーション、つぶやきに加えて、谷口抄子先生に専門的な解説やそれにまつわるお話を加えていただきました。植物園の花と生き物たちの営みのアートな世界を楽しんでいただければと思います。
植物園には薬草を始めとする500種類の植物が四季に渡り、花をつけています。
花があれば蜂、蝶、蜻蛉、蝉、蜘蛛を始め多くの昆虫たちがやってきます。
花が実をつけ、昆虫が居れば、様々な鳥たちもやってきて生命の営みを観察することができます。
植物の立て札の解説を見ていると学生時代の薬理の講義や漢方薬の効能が蘇ってきました。薬草を学ぶうちに薬草が薬としてのみならず、食料、香料(ハーブ)、染料としてまた鑑賞、生け花、茶花、ガーデニングと活用されており、薬草がいかに日本人の生活に溶け込んできたかが改めてわかりました。
最初は標準レンズで撮影していましたが、接写や望遠レンズに替えてみると新たな世界が見えてきました。花の美しさはその機能とも関係があるのに気づきました。
私には以前から景色を眺めていると病気や臓器を連想する癖があります。
特に接写レンズで拡大してみると様々な姿を連想してしまうので、そのいくつかもご紹介したいと思います。
上記内容は本書刊行時のものです。