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植民地朝鮮の西洋音楽 金志善(著) - 青弓社
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植民地朝鮮の西洋音楽 (ショクミンチチョウセンノセイヨウオンガク) 在朝鮮日本人音楽家の活動をたどる (ザイチョウセンニホンジンオンガクカノカツドウヲタドル)

芸術
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発行:青弓社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ24mm
重さ 454g
388ページ
並製
定価 6,000円+税
ISBN
978-4-7872-7462-5   COPY
ISBN 13
9784787274625   COPY
ISBN 10h
4-7872-7462-7   COPY
ISBN 10
4787274627   COPY
出版者記号
7872   COPY
Cコード
C0073  
0:一般 0:単行本 73:音楽・舞踊
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年3月28日
書店発売日
登録日
2024年2月13日
最終更新日
2024年4月27日
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紹介

植民地支配下の朝鮮で日本から持ち込まれた西洋音楽文化が広まったプロセスを、日本人の教員や音楽家の具体的な活動を資料からたどることで明らかにする。朝鮮近代史・音楽史・教育史の視点を交差させて、日韓の近代音楽史の新たな側面を明らかにする労作。

目次

まえがき

序 章 日韓近代西洋音楽受容史の研究動向

第1章 西洋音楽の受容過程
 1 賛美歌
 2 初期西洋音楽機関
 3 音楽専門教育機関――梨花女子専門学校音楽科
 4 日本の音楽学校に留学した朝鮮人

第2章 在朝鮮日本人音楽家と東京音楽学校――『近代日本音楽年鑑』と『東京音楽学校一覧』の分析を中心に
 1 『近代日本音楽年鑑』と『東京音楽学校一覧』にみる在朝鮮日本人音楽家と音楽活動の動向
 2 東京音楽学校の機能と役割

第3章 音楽教育政策と音楽教育関連教科書
 1 教育政策
 2 音楽教育政策
 3 唱歌・音楽教育関連図書

第4章 唱歌・音楽教育の実態
 1 「文教の朝鮮」と「朝鮮の教育研究」の唱歌・音楽教育関連記事
 2 両誌の記事に現れた初等教育での唱歌・音楽教育の実態
 3 一九三〇年代後半から四〇年代に初等教育を受けた証言者のインタビューと当時の学習ノート

第5章 師範学校音楽教員の活動
 1 師範学校音楽教員
 2 中等教員養成
 3 師範学校音楽教員による唱歌教科書と音楽理論書

第6章 日本人音楽家による音楽会の実態
 1 朝鮮でのクラシック音楽会の状況
 2 日本人音楽家の来朝音楽会
 3 日本人音楽家による来朝音楽会の朝鮮人観客層
 4 日本人音楽家の音楽会について朝鮮人の反響

第7章 総力戦体制下の朝鮮と音楽の役割――組織の一元化と在朝鮮日本人音楽家の活動
 1 朝鮮の総力戦体制運動の展開と音楽の役割
 2 総力戦体制期の音楽組織
 3 朝鮮音楽協会の事業活動と日本人音楽家の役割
 4 日本人音楽家の役割――大場勇之助と平間文寿の事例を中心に

終 章 日本人音楽家の朝鮮活動がもたらした日韓西洋音楽受容史の再構築
 1 近代朝鮮が迎えた音楽界の構図の変化
 2 植民地朝鮮での日本人の音楽活動
 3 日韓西洋音楽受容史での日本人の音楽活動の意義

参考文献

あとがき

資料4―1 「文教の朝鮮」と「朝鮮の教育研究」の唱歌・音楽教育関連記事
資料5―1 京城師範学校音楽教育研究会編『初等唱歌』分析
資料5―2 京城師範学校音楽教育研究会編『初等唱歌』の朝鮮の情緒をモチーフにした曲と、朝鮮人が作詞・作曲した曲
資料7―1 「朝鮮文芸会設立趣意書」
資料7―2 「朝鮮音楽協会会議案」
資料7―3 『国民皆唱歌曲集』の曲目

版元から一言

現在の韓国で流通する音楽用語は、日本が西洋音楽を受容した際に翻訳した漢語がもとになっているのはあまり知られていない。現在に連なるその源流には、どのような歴史的な背景があるのか。朝鮮半島での西洋音楽受容は、どのような実態だったのか。

日本による植民地支配下の朝鮮で、日本から持ち込まれた西洋音楽文化が広まったプロセスを、日本人の教員や音楽家の具体的な活動を資料からたどることで明らかにする。また、植民地下の唱歌・音楽教育やクラシック音楽会、総力戦体制期の統制や一元化のありようにも迫る。

支配国と被支配国という関係のなかで音楽を奏で、教え続けた「在朝鮮日本人」の実践を掘り起こし、朝鮮近代史・音楽史・教育史の視点を交差させて、彼らが植民地朝鮮の西洋音楽受容に果たした役割を浮き彫りにする。日韓の近代音楽史の新たな側面を明らかにする労作。

著者プロフィール

金志善  (キム ジソン)  (

東京大学大学院総合文化研究科韓国学研究センター特任准教授。専攻は日韓近代音楽史。編著に『京城放送局(JODK)ラジオプログラム集成』第1巻・第2巻(金沢文圃閣)、『京城放送局音楽放送編成総目録集』上・下(民俗苑)、共編著に『植民地朝鮮のラジオ放送――近代マスメディアとしての京城放送局(JODK)』、共著に『展開する厚生音楽――戦争・職場・レクリエーション』(ともに金沢文圃閣)、『〈戦後〉の音楽文化』(青弓社)、論文に「植民地朝鮮における京城放送局ラジオ音楽放送とトランスカルチュレーション」(「韓国朝鮮文化研究」第22巻第2号)など。

上記内容は本書刊行時のものです。