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近代出版研究 第3号
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年4月29日
- 書店発売日
- 2024年4月10日
- 登録日
- 2023年12月21日
- 最終更新日
- 2024年4月17日
紹介
第3号の特集は「近代出版 調べる技術」。
エロ本研究のための書籍ガイド、「書店誌」のオーラルヒストリー術、近代出版人の調べ方、出版統計と助数詞(「冊」から「点」へ)、といった他に類を見ない内容です。
巻頭座談会では「書物雑誌」と雑誌の「書物特集」について語りおろしをナント50頁! これで趣味から研究まで戦後日本の書物雑誌の全貌をゲットできる?! 附属の書物雑誌リストも資料性高し!
「小さい問題の登録」を謳う本誌は今回も、出版業界紙、白ポスト、風俗壊乱絵葉書、新聞の欄外記事と版次、饅頭本、明治期のパブリッシャーズ・マーク、出版流通の社史、税関検閲、読書週間の起源、1980年代のカセットブックなどなど……これまでほとんど論じられなかった近代出版の様々なテーマを取り上げます。
戦前の住宅地図というべき「火災保険地図」の再発見・寄贈への経緯、ライター・書評家の嵯峨景子によるノンフィクション作家・黒岩比佐子とSF作家・横田順彌との出会い、出版研究の先達(大久保久雄)の顕彰などもあり。
稲岡勝(近代出版史)・田村俊作(図書館学)、安野一之(検閲研究)、安田理央(アダルトメディア研究)といった斯界の重鎮から、メディア史の大澤聡、大尾侑子、ライトノベル研究の山中智省、近代神道史の木村悠之介、都市計画論の辻原万規彦ら気鋭の学者、さらには戸家誠、神保町のオタ、松﨑貴之、雅子ユウ、松永弾正といった在野研究者まで、ユニークな執筆陣がまたもや揃いました!
目次
座談会 「書物雑誌」と雑誌の「書物特集」――『近代出版研究』の先祖調べ、あるいは偽系譜作りの試み 小林昌樹・鈴木宏宗・森洋介・河原努
『岩波月報』総目次(一九三八年一月号―七月号) 大澤聡
出版界の業界紙について――調べた事と知っていることを少々 戸家誠
特集 近代出版 調べる技術 小序 編者(小林昌樹)
エロ研究のリファレンス書籍ガイド・エロ本編 安田理央
本屋の調べ方――「本屋誌」のための方法 松永弾正
『出版文化人物事典』における人物調査の方法 河原努
出版統計と助数詞――「冊」から「点」へ 小林昌樹
火災保険地図の再発見――都市整図社版「火保図」の国会図書館への寄贈と復刻 辻原万規彦
さらば! 兵庫県西宮市の白ポスト――悪書追放運動を聖地巡礼する 大尾侑子
春画透かし絵葉書 松﨑貴之
酸っぱいブドウかお宝か―欄外記事という課題 附・新聞の版次について 藤元直樹
饅頭本(追悼録・遺稿集等)という名称の成立と特色と 鈴木宏宗
明治期における裏表紙のパブリッシャーズ・マークに関する一考察 神保町のオタ
社史の中で生活する人 雅子ユウ
もう一つの出版検閲――戦時下の税関検閲について 安野一之
昭和七年「雑誌祭」の謎――読書週間と図書祭の狭間に 木村悠之介
「耳で聴く本」を謳うオーディオブック探訪記―一九八〇年代のカセットブック 山中智省
黒岩比佐子さんと横田順彌さんとの思い出 嵯峨景子
私の書籍・出版書誌 大久保久雄
武者小路信和君を偲んで 田村俊作
版権保護の始め――版権免許証とその裏書 稲岡勝
書評『貸本屋と新聞縦覧所と図書館と 近世近代読書装置への史眼 (廣庭基介セレクション)』 鈴木宏宗
上記内容は本書刊行時のものです。