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南方熊楠と岡本太郎
知の極北を超えて
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年6月15日
- 書店発売日
- 2024年6月15日
- 登録日
- 2024年4月8日
- 最終更新日
- 2024年6月15日
紹介
時代を異にしながらも、どこか共通する魅力をたたえ、強烈に人々の心を惹きつけてやまない二人の天才、「南方熊楠」と「岡本太郎」。かたや博覧強記の博物学者として、かたや反骨の芸術家として、鮮烈な記憶を残した。日本人の可能性の限界を大きく超え出た両者の思想を交差させたとき、いかなる地平が開かれるのか。熊楠が「粘菌」に、太郎が「縄文」に見たものとはーー。気鋭の南方熊楠研究者と岡本太郎研究者が送る、「熊楠×太郎」「粘菌×縄文」対話集。
目次
まえがき 唐澤太輔
第一章 神秘の森へと誘われて
南方熊楠と岡本太郎、それぞれの海外体験
海外での青春
異文化に触れて
神聖な遊びと秘密結社アセファル
森の中の神秘的な体験
南方熊楠の「直入」、岡本太郎の「爆発」
「モダン・ワールド・ビュー」と「プライマル・ワールド・ビュー」の往還
誤読することと肉体言語
森に入ることと森から出ていくこと
第二章 南方家の人々、岡本家の人々
南方熊楠と岡本太郎の家族関係
南方熊楠と南方家
岡本太郎と岡本家
熊楠と太郎の幼少期
不思議な体験を真剣に受け取る
主客未分の世界の中で創作すること
言語の限界、主客合一の世界、根源的な無への不安
第三章 南方熊楠という方法/岡本太郎という方法
顕微鏡一台で広大な宇宙をフィールドワークする
縄文と沖縄から日本人の根源をフィールドワークする
「何もない」空間の経験
岡本太郎のカメラ、南方熊楠のスケッチ
物に触れるということ
第四章 性と政治―― 体制と伝統に対決する南方熊楠と岡本太郎
ミューズとしての母・かの子の面影
自分の片割れとしての羽山兄弟
南方熊楠と神社合祀反対運動
岡本太郎の反文明論
国家の枠組みに収まらない南方熊楠と岡本太郎
スケールフリーの宇宙と思想
第五章 粘菌と縄文
岡本太郎と縄文
南方熊楠と粘菌
対称性の次元で生きる南方熊楠と岡本太郎
制作と人格化
南方熊楠と岡本太郎の存在論的転回
第六章 未来の南方熊楠、未来の岡本太郎
南方熊楠研究の現在
岡本太郎研究の現在
現代科学を乗り越えるための南方熊楠と岡本太郎
生きるための南方熊楠、生きるための岡本太郎
あとがき 石井 匠
上記内容は本書刊行時のものです。