ブランド頼り?
石原慎太郎にビビッて候補者がなかなか揃わない東京都知事選とは違い、私が住む神奈川知事選の候補者は多士済済である。
新たに、故飛鳥田一雄・元社会党委員長の甥が名乗りを上げた。
その時の社民党県連幹部のコメント。
「『飛鳥田』と聞いただけでふるいたつ。・・・おじの一雄氏を総理大臣にしようと頑張ったのだから、思いは人一倍あって当たり前だ」(2003.3.5、朝日新聞より)。
がっかりである。2世を始めとする政治家親族が「ブランド力」で政治家になることへの批判が強くあるのに、どうしてこのコメントなのか。
私は、「2世」が全て悪いとは思わない。幼少のころからその職業をつぶさに観察し、問題点を把握したうえで、理想をもって同じ職業に就くという場合もあるだろう。またそういうこととは関係なく、その職業にふさわしい人である場合もあるだろう。
しかし今回の同幹部のコメントは、上記新聞報道で見るかぎりでは、そのような「候補者自身のふさわしさ」を語っていない。これでは候補者がかわいそうだとも思う。