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早尾貴紀×丸川哲史「文明と野蛮」を問い直す パレスチナと日本から世界地図を描く

2025/05/24

日々更新されるパレスチナ人の死者数、止められないイスラエル軍の破壊活動、それを黙認し続ける欧米世界――「日本のわたしたち」には何が出来るのか?

早尾貴紀×丸川哲史「文明と野蛮」を問い直す パレスチナと日本から世界地図を描く

「遠い世界の出来事」であり、「複雑な宗教対立、紛争」さらには「喧嘩両成敗」などという言葉が飛び交うように、日本社会にとってパレスチナ/イスラエルを取り巻く歴史やその非均衡性の本質は、2023年の〈10.7ガザ蜂起〉以降も全く理解されていません。


アカデミズム、ジャーナリズム、社会運動圏の脆弱性があらわになったとも言えるこの不理解は、「植民地主義」「人種主義」の意識のもと、イスラエル建国を支持し、歴史的大虐殺を傍観にとどまらず支援さえする欧米を世界の普遍として崇拝し続けてきたがゆえの限界点です。その差別意識の残滓は、かつてアジア圏の支配者であった帝国日本、そして今を生きるわたしたちの社会の底にも確かに流れています。


本イベントでは、パレスチナをめぐる思想史の研究や翻訳紹介に尽力されている早尾貴紀さんと、お相手に東アジア地域の思想文化研究者の丸川哲史さんをお迎えし、パレスチナに対する世界/東アジアに対する日本の比較を起点に、今あらためて日本の加担の歴史を知ること、そして暴力の前に人文知の力を信じる意味を伺います。

以下リンクからお申し込みください(今野書店Peatixサイトに飛びます)。
https://peatix.com/event/4386728

会場西荻のことビル2F 西荻シネマ準備室(東京都杉並区西荻南3丁目6-2 )
開場/開演開場/開演 17:30/18:00
料金会場観覧(30名)2,000円/オンライン配信 1,650円
出演者早尾貴紀(はやお・たかのり)
1973年生まれ。東京経済大学教員。専門は社会思想史。2002〜04年、ヘブライ大学客員研究員として東エルサレムに在住し、西岸地区・ガザ地区・イスラエル国内でフィールドワークを行なう。
著書に『イスラエルについて知っておきたい30のこと』(平凡社、2025年)、訳書にジョー・サッコ著『ガザ 欄外の声を求めて』(Type Slowly、2025年)、共訳書にサラ・ロイ『なぜガザなのか――パレスチナの分断、孤立化、反開発』(岡真理/小田切拓との共訳、青土社、2024年)など。



丸川哲史(まるかわ・てつし)
1963年和歌山市生まれ。明治大学政治経済学部/同大学大学院教養デザイン研究科長。2006年一橋大学大学院言語社会研究科にて博士号(学術)を取得。専攻は東アジア思想・文化史。
著書に『台湾、ポストコロニアルの身体』(青土社 2000年)、『リージョナリズム』(岩波書店 2003年)、『竹内好』(河出書房新社 2010年)、『思想課題としての現代中国』(平凡社 2013年)、『魯迅出門』(インスクリプト 2014年)、『阿Qの連帯は可能か』(せりか書房 2015年)など。共著に『野生の教養』『野生の教養Ⅱ』(法政大学出版局 2022年、2024年)など。その他、講談、版画制作にも手を染めている。またテント芝居『野戦之月』にも参加。
お問い合わせ主催:今野書店
お問い合わせはPeatixを通してお送りください。ページ下部にある[主催者へ連絡]ボタンをクリックでご連絡フォームが開きます。
その他情報『パレスチナ、イスラエル、そして日本のわたしたち 〈民族浄化〉の原因はどこにあるのか』(皓星社)978-4-7744-0857-6
http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784774408576
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