2024/02/26

「過去からのまなざし──〈戦争〉をどう書くか」

遠藤美幸×小林エリカ対談　『悼むひと』（生きのびるブックス）『彼女たちの戦争 嵐の中のささやきよ！』（筑摩書房）W刊行記念

遠藤美幸さん『悼むひと──元兵士と家族をめぐるオーラル・ヒストリー』が話題です。遠藤さんは、研究者であり戦友会の世話人でもあるというユニークな立ち位置で、戦場体験者、その家族を中心に20年以上聞きとりをつづけてきました。本書は、体験者の“痛みと悼み”に間近に触れ、表面的に見えにくい戦争の本当の姿を浮かび上がらせながら、過去・現在・未来をとらえなおそうとしたオーラル・ヒストリーです。

小林エリカさんは、新刊『彼女たちの戦争 嵐の中のささやきよ！』をとおして、「歴史」のなかで、女性であるがゆえに脇に押しやられながらも、才能をたしかに輝かせた女性たちの闘いの軌跡をつづっています。彼女たち自身の「戦争」、そして20世紀という戦争の時代の輪郭がリアルに浮かび上がる一冊です。

かつて生きた人たちの言葉、歴史への想像力という点において、お二人の視点には共通点が見出せそうです。遠藤さんと小林さんに、戦争というテーマ、ジェンダー、書く・記録する仕事をするにあたって大切にしていることなど、自在に語っていただきます。どうぞお気軽にご参加ください。