池澤夏樹・黒川創トークイベント
2023/03/06
文学が世界を描く、ということ
池澤夏樹・黒川創トークイベント
2023年2月、作家・黒川創さんの『世界を文学でどう描けるか』が刊行されます。昨年のロシア軍によるウクライナ侵攻をきっかけに思い起こした、20年前のサハリンへの旅の記憶を回想した一冊です。自分が目にした光景、経験、そして出会った人々の語りを、どのように描くことができるのか、伝えることができるのか。「いま、ここにある「世界」をどう叙述できるのか」という問いを、20年を経た現在の目から回想していきます。
本書の原点は、2008年に黒川さんが雑誌に発表した、「世界文学の構想」という論考です。この論考は、池澤夏樹さん編集の『世界文学全集』(河出書房新社)がきっかけで、「世界文学」という言葉が広く使われるようになった時代に、その「世界文学」とは何なのかを考察したものでした。
2023年3月に、池澤夏樹さんが朝日新聞朝刊に連載していた小説、『また会う日まで』も刊行されます。『また会う日まで』は、海軍軍人、天文学者、クリスチャンとして、明治から戦後までを生きた主人公・秋吉利雄の物語。ひとりの人間の中にある様々な資質が、その生涯のなかでどのように混じり合ったのか、またどのような葛藤があったのかが描かれます。
今回は、お互いの最新作についての話をしつつ、「文学」が「世界」を描く、ということは、どのような行為なのかを語り合っていただきます。二人で対談をするのは初めてとのこと。同じ時代に作家として活動し続ける二人の対話をお楽しみください。
会場 | YouTube Liveでオンライン配信!(来場満員御礼) |
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開場/開演 | 開演 19:00 |
料金 | 1500 |
出演者 | 池澤夏樹・黒川創 |
お問い合わせ | hori@tosho-migiwa.com https://tosho-migiwa.com/archives/406 |
その他情報 | 『世界を文学でどう描けるか』(図書出版みぎわ)978-4-911029-00-8 http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784911029008 |