グレーバーとバスターニ
2021/08/14
テクノロジーは世界を救うか? 英国の論壇状況とポスト資本主義のゆくえ
グレーバーとバスターニ
格差、貧困、気候変動など、資本主義がもたらす破滅的な未来が現実味を帯びてきており、いま世界では、ポスト資本主義を模索する議論が活発化しています。
今年、日本語版が刊行された『ラグジュアリーコミュニズム』(堀之内出版)も、ヨーロッパにおけるそんな最先端の議論の一つです。イギリスの若手論客で、著者のアーロン・バスターニは、急速に発展する科学技術の恩恵を万人に行き渡らせる政治、「完全自動のラグジュアリーコミュニズム(FALC)」を提唱し、いま注目を集めています。
このFALCのアイデアには、昨年亡くなった思想家デヴィッド・グレーバーも高い評価を寄せていました。
今回のイベントでは、デヴィッド・グレーバー『民主主義の非西洋起源について』の翻訳者で、批評家の片岡大右さんをゲストとしてお招きし、最新のイギリス論壇状況や、グレーバーの思想とFALCの関連についてお話しいただきます。
●主な論点●
・グレーバーのテクノロジー観とFALC
・イギリスの左派論壇の現在(Novara Media等、新興メディアや若手の論客)
・コロナ禍の日本におけるコミュニズムの議論
会場 | 会場・オンライン配信併用/会場:Readin’ Writin’ BOOK STORE(東京メトロ銀座線田原町徒歩2分) |
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開場/開演 | 開場/開演 18:30/19:00 |
料金 | 1500円 |
出演者 | ▶︎片岡大右(かたおか・だいすけ) 批評家。社会思想史、フランス文学。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。グレーバー『民主主義の非西洋起源について』を翻訳。著書に『隠遁者、野生人、蛮人』、共著に『加藤周一を21世紀に引き継ぐために』、共訳書にF.ドゥノール/A.シュワルツ『欧州統合と新自由主義』など。 ▶︎橋本智弘(はしもと・ともひろ) 青山学院大学准教授。ポストコロニアル理論、文学。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。アーロン・バスターニ『ラグジュアリーコミュニズム』を翻訳。共著に『クリティカル・ワード 文学理論』、『バイリンガルな日本語文学』、『ノーベル文学賞にもっとも近い作家たち』(青月社)。 |
お問い合わせ | 堀之内出版 info@horinouchi-shuppan.com https://readinwritin210814.peatix.com |
その他情報 | 『ラグジュアリーコミュニズム』 http://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784909237439 |