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まちの本屋と「ヘイト本」のジレンマ─シリーズ 暮らしのまちで本と本屋を考える#03

2020/01/25

どんな本でも地元のお客さんがもとめる本を置く──それは「まちの本屋」に必須の条件か

まちの本屋と「ヘイト本」のジレンマ─シリーズ 暮らしのまちで本と本屋を考える#03

地元のお客さんがもとめる本を置く──それがどんな本であろうと。

それは「まちの本屋」に必須の条件なのでしょうか。それはほんとうに地元のお客さんがもとめている本なのでしょうか。私たちは自問自答します。

「ヘイト本」。主に中国や韓国にたいする偏見や憎悪をあおるような書籍が話題になりました。その後、もう何年も経って話題としては少なくなった気がしますが、当然なくなったわけではなく、いまも変わらず「ヘイト本」はあります。とくに私どものように規模が小さければ小さいほど、いろいろな意味でその存在感は大きいのです。

弊店は、これからの「まちの本屋」の役割を見直し、新しい店へと生まれ変わるためのプロジェクトとして、「まちの本屋リノベーションプロジェクト」を起ち上げました。地元のお客さんにとってあるべき「まちの本屋」の姿をもとめてとり組みはじめたわけですが、この「ヘイト本」問題に対しては常に葛藤を覚えます。

もとめる読者がいる。たしかに売れていく。でも、あきらかに歪な主張をする本を扱っていいだろうか、と。

今回は2019年11月に『私は本屋が好きでした──あふれるヘイト本、つくって売るまでの舞台裏』を上梓された永江朗さんをお迎えします。

永江さんは30年以上にわたって、本屋の取材に携わり、石堂書店のようなまちの本屋を愛してきました。今回の著書では、「ヘイト本」隆盛の理由を求めて書き手、出版社、取次、書店への取材を通し、なぜ本屋の店頭に「排除の棚」が出来上がり、無為無策のまま放置され続けてしまうのか、その原因はしくみとそれに基づく仕事にあるといいます。また、「ヘイト本」に頼らなくても本屋は成立するはずだ、とも。

永江朗さんに加え、店長・石堂智之と、石堂書店のサポートをする三輪舎の中岡祐介との鼎談で、まちの本屋における「ヘイト本」のあつかい方を考えます。

会場こいしどう書店 〒222-0011 神奈川県横浜市港北区菊名1-7-8 石堂書店・別館(石堂書店向かい)
開場/開演開場/開演 13:00/13:30
料金1500円(ワンドリンク付き)
出演者永江朗さん[ライター/『私は本屋が好きでした』著者]
石堂智之さん[石堂書店店長]
中岡祐介さん[三輪舎 代表/まちの本屋リノベーションプロジェクトメンバー]
お問い合わせ参加ご希望の方は以下のチケット販売サイト(peatix)にて。
https://ishidoshoten20200125.peatix.com/

詳細は以下の石堂書店さんの案内を御覧ください。
https://books-ishidoh.com/event/273/
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