ホームにステイしながらはじめまして。
みなさま、こんにちは。9月に創業しました、蓮華舎の大津明子です。
中堅の出版社で営業や編集に携わったのち、いろいろな仕事をしつつ、出版物に関わってきました。
そんなある日。
突然、委託を受けて仕事をしていた出版社が、経営難により社長を交代するということに。嫌な予感的がいたしました。そして、的中してしまいました。その新しい社長さんから、委託を破棄をされてしまったのです(契約書もあったのですが…)。ひえ〜!
その後、紆余曲折と様々なスリルを経験しながらも、いろんな方のご協力をいただき、破棄された本を世に出すべく、驚くほど短期間で出版社を創設するに至りました。
その時の経緯は、こちらにすこし書かせていただきましたが、鈍間な私がやったとは思えないスピード感でしたので、自分でもびっくりです。
https://note.com/padmapublishing/n/n4834a972ca97
その後、書籍の発行のためにクラウドファンディングを実施したところ、1ヶ月で目標に達するという、私史上最大の快挙。
そして、やっと今年の1月に書店店頭発売に漕ぎ着けることができました。
この本は、人生が人との出会いを以ってひらかれていくこと、夢物語ではない機縁の連続が綴られていて、届く人に届く力を持っている本です。もちろん舞台はインド。
宗教的では、と敬遠する方もいるのかとは思いますが、例えば『アルケミスト』のような冒険物語、と紹介することもできる実話です。
インドでは人々は厚い信仰心を持っており、様々な精神的な指導者を生む土壌があります。
今回の災禍にあっては、政治家などよりよほど影響力を持つそういった方々がインターネットを通して人々を励まし平安を祈る姿がとても印象的で、インドの底力を見た気がしました。それによって多くの方々が孤独から守られ、勇気付けられていることでしょう。かく言う私もめちゃくちゃ勇気付けられました。
本書の著者、SriMもそういった一人であり、近年では「Walk of Hope」というピース・ウォークを主宰し、異なる宗教や民族の対話を生みながらインドの最南端から北まで歩く旅を続けており、間もなく映画にもなるそうです。
さて、話を戻しますと….
前出の会社からの支払いもずっとなされなかったので、安定した収入源もほとんどないまま1年ほど突っ走ってしまい、自分でもよく生きているなと思いながら、まずはここまでやってきました。いろんな方が支えてくれたお陰と、身を捨ててこそ浮かぶ瀬も有ったということでしょうか。とにかく、元気に捨て身で生きていさえすれば、大抵のことはなんとかなる、ということを、この度の人生の事件で身を以って知りました。
そして、今度は数ヶ月前には想像もつかなかった、コロナによる渦の中に来てしまいました!コロナは収束したとしても、ものすごい社会転換があるでしょうし、この渦を乗り切った先にもまた、新しい渦があるでしょう。ですが、新しい景色も広がっていくはずだと思います。
大変な時に船出してしまった感のある超絶小舟ですが、版元ドットコムさんには創業前からいろいろと教えていただき、とても助けられています。他の版元の方とお話ができるのも、とてもありがたいことだと思っています。
次に出したいと思っている本は、打って変わって数学に関わる本です。ヴァイオリンの形から始まった、科学と精神をつなぐ壮大な研究を、新しい景色の広がり始める世界に紹介できたらと願いながら、ホームにステイしつつ、地味な作業にまい進している今日この頃です。
蓮華舎のHPはこちら https://padmapublishing.jp/