「EYEMASK」終刊にあたって
1コマ漫画(カートゥーン)専門誌 「EYEMASK」 の発売元をおこなってきましたが、来月発売する最新刊で終刊することとなりました。
EYEMASK は蒼天社(神奈川県二宮町)が1989年に創刊した漫画や短詩、評論などを掲載した年2回発行の雑誌(定期刊行物)です。汎工房は2019年発行のEYEMASK57号から発売元として参加してきました。また、EYEMASKの発売元となることは、弊社がひとり出版社を始めるきっかけともなりました。
EYEMASKは、1コマ漫画・カートゥーン・政治漫画などを扱う雑誌です。以前は風刺の効いた1コマ漫画を数多く載せる雑誌は複数ありましたが、現在ではそのような雑誌は他にありません。そのなかで、野谷真治さんは、政治漫画、ナンセンス漫画、風刺漫画や似顔絵など、様々な表現形式で個性的な漫画表現の場を雑誌として維持されてきました。また、2021年には日本漫画家協会から「現在の漫画界では傍流になった感のある1コマ漫画を、長年にわたって出版という形で支えた貢献度の高さにはただただ感謝の言葉しかない」という理由から「まんが王国・土佐賞」を受賞されました。
EYEMASKの最新号は2025年に発行する予定でしたが、蒼天社で長年編集をされてきた野谷真治さんが逝去され、発行は中断となりましたが、編集途中の次号の内容が残されていましたので、関係者の許諾を得た上で汎工房にて編集作業を引き続き、2026年10月に最終号となる『EYEMASK 71号 』を発行することとなりました。

多くの方からEYEMASK発行の継続を希望される声がありましたが、関係者との議論の中で、多くの1コマ漫画家らと交流を持たれ、1コマ漫画やカートゥーンについて日本で一番詳しい野谷真治さんがいなくなってしまった現状では、EYEMASKを引き継ぐことは誰にもできないことから、誠に残念ではありますが、今号をもって終刊することとなります。
蒼天社の野谷真治さんは、「EYEMASKという本だけではなく、展覧会と言う場でも一コマ漫画を広げたい」との思いで、汎工房にて発売元となっているサブカル・ポップマガジン「まぐま」と年に1回、合同で展示会をおこなってきました。今年は蒼天社の長年の出版活動やEYEMASKの内容を振り返る最後の展示として、下記の内容で企画しています。お立ち寄り頂ければ幸いです。
『第12回(最終回) EYEMASK まぐま展 追悼 野谷真治』
参加者(五十音順 敬称略)EYEAMSK:クミタ・リュウ/はざま隆治/矢野徳
まぐま:原田高夕己/本間商人/むかいさすけ
日時:2026/10/16(金)~ 18(日) 12:00~17:00
場所:ネオ書店@ワンダー神保町店・ブックカフェ二十世紀(神保町駅徒歩1分)
EYEMASK の編集を引き継ぎながら感じたのは、「1コマ漫画の面白さを多くの方々に知ってもらいたい」との野谷真治さんの強い願いでした。野谷真治さんの長年にわたり尽力されてきたご尽力に深い敬意を表するとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます。