ユニークな地方出版社
滋賀県に住み始めて16年になります。15年県外で働き、滋賀県で働き始めたのは昨年2023年、ようやく1年が経ちました。この会社がサンライズ出版です。出版社に勤めたのも初めてなので、滋賀県内勤務・出版社経験1年になります。
小社で働きたいと思ったのは、滋賀県、特に彦根で働きたいと思ったからです。出版社で働く理由としては見当違いに思えますが、ご縁があり、現在働いています。
グラフィックデザイナーの求人で採用いただいたのですが、私の最初の仕事は、鳥居本駅舎で展示をすることでした。鳥居本駅舎は近江鉄道というローカル鉄道の駅の建物(登録有形文化財)です。
面接で訪問した時、最初に目にしたのが鳥居本駅でした。古い建物が好きな事もあり「なんてかわいらしい駅!」と一目見た瞬間に大好きになりました。
小社は鳥居本駅の目の間に建っています。鳥居本は中山道の宿場町で、毎年10月に「とりいもと宿場まつり」が行われます。小社も鳥居本の一員として宿場まつりに参加しており、鳥居本駅舎で「鳥居本の面影」展を担当しました。昨年2023年は宿場まつりと近江鉄道が100円で乗り放題になる「ガチャフェス」開催日の2日間、通常入ることができない閉じられた鳥居本駅舎の部屋を特別に開けて展示を行いました。
小社創業者・岩根豊秀は当時、鳥居本や彦根など地域の広告を承っており、創業者が手掛けた広告や、昔の鳥居本・近江鉄道の写真などを展示しました。
創業者の作品は『岩根豊秀の仕事場』でご覧いただけます。
また12月に滋賀県彦根市本町の「Gallery & Cafe ぜん」で作品展示を行います。
版元日誌の公開時には終了していますが、2024年もまた鳥居本駅舎で「鳥居本の面影」展を開催。交通をつかったまちづくりを目指す団体とともに、「ガチャフェス」の日に鳥居本駅舎で展示を行います。
今年も「鳥居本の面影」展を2日間行いますが、宿場まつりでは中山道沿いの旧鳥集会所(湖東焼自然斎旧宅)で行いました。
出版社の仕事というと、本をつくることをイメージしていましたが、小社の行動規範には「出版・印刷を通して地域社会のお役に立つ」という一文があり、地域社会とのつながりを大切にしながら、地域のイベントに積極的に参加しています。
小社は滋賀県の自然・歴史・文化を伝える本づくりのほか、全国のみなさまの自費出版をお手伝いしています。日本自費出版ネットワークの一員として自費出版物を知っていただける図書館巡回展「わたしのまちの自費出版」などを積極的に行っています。さらに地域社会とのつながりも大切にしている、どこにもないユニークな出版社だと思っています。本やイベントなどを通して小社に出合って、興味を持っていただけたら嬉しいです。
版元日誌が掲載されているnoteにも小社のアカウントがあります。
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