ナベヅルの里にUターンして5年が経ちました
家庭の事情で東京から山口県に会社ごと引っ越して、早いもので5年になります。
版元ドットコムには初期の頃から参加しているのですが、たまに版元ドットコムのサイトを見ると、参加社が大幅に増えており、たくさんの小さな版元が、それぞれの得意分野で頑張っていることに勇気づけられます。この多様性こそが、日本の文化の底力なのではないでしょうか。
先月、弊社で発行した『錦帯橋』
の著者が日経新聞の文化欄で取り上げられました。弊社も、ほそぼそと、地方から情報発信を続けています。
山口に戻ってからは、自費出版も手掛けるようになりました。いろんな需要があります。小学校の記念史、地元ボランティアの活動史、高校のパンフレット、研究書、闘病記、詩集、旅行記、絵本、画集、写真集、小説、自伝、歴史本、自己啓発本…、いろんな本を編集するうちに、地元のことにだんだん詳しくなってきました。著者が費用を負担してくれるおかげで、自社ではなかなか予算がなくて作れない豪華写真集や画集も制作でき、勉強になっています。
地元(周南市熊毛地区)の商工会に依頼され、年に1回、地元の事業者を応援するキャンペーンも手掛けています。熊毛の特産物のネット販売や、クーポン発行など、地元の事業者の販売促進に努めています。熊毛の品はとても美味しいと評判なのですよ。今年は11月頃開催予定です。「くまげ応援キャンペーン」で検索すると出てきますので、秋になったら、ぜひサイトをのぞいてみてください。(もはや「出版」の範囲を逸脱していますが)
20代の自分にはできなかった地域貢献が、いまの自分にはほんの少しできるようになりました。30年間の東京生活も無駄ではなかったなあと感じる今日この頃です。