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とあるプロジェクト

また一つ新しいメディアが完成した。
新刊と呼ばずに、メディアと呼ぶには理由がある。
いわゆる書籍ではないからだ。

今回新しく完成したのは、改良版「漢方入浴剤」。

ほんの木は、1986年の創業以来、
書籍、雑誌、オーガニックジュース、漢方入浴剤、
温泉水、シュタイナー教育通信講座、イエナプランオンライン講座、
カード玩具など、いろいろな商品を作って販売してきた。

創業36年になるが、
これらのうち初版で打ち切りになったもの、
今でも重版を続けているものなど色々ある。

すべて企画から始まり、名前を決めて、仕様を詰めて、製造先を決めて製造。
在庫を抱えて一つ一つ販売をするという点では仕組みはみな同じだ。

物づくりでは、「すべてメディア」という意識で作ってきたし、
この考え方は今後も変わらない。

違うのは、それぞれ販売ターゲットが違うこと。
販売ターゲットが違うということは売り方も、それぞれ違う。
取次店経由のものもあれば、卸店経由りもの、直販のものもある。
それと、社会のニーズもその時々によって違うかな。

こうやって改めて振り返ると、
実にいろいろなものを手掛けてきたと実感する。
用意周到にやってきたかというと、そんなことはない。

その時の勢い、「そこいったろか」と思うことを、
その都度その都度、手掛けてきたことの蓄積に過ぎない。

良いものを作るとそれだけで売れた時代もあった。
また、売れる方程式が存在する時代もあった。
人に頼むと売ってくれる時代もあった。
これらはすべてなつかしい昔話。

話を、新しいメディアに戻す。
新しいメディアは、新型漢方入浴剤「あったか美人」。

さて、「どうやって売ったろ」か、、、と考えていたところ、
知人の化粧品メーカー社長から心ワクワクする話が舞い込んできた。
聞くと、そこの会社のハーブローションが「朝日新聞」に取り上げられ、
そのメーカーに500件以上の注文が一度に来たという。

「へぇ〜」いまどき、そんなサクセスストーリーってあるんだ。

実は、アナログ的販促は今ではもはや死語と、
つい先日ある販売コンサルから聞かされていたところ。

新聞・雑誌にパブ打つくらいなら、
その投資は、SNSにまわすべきと忠告を受けていた。

その時は「そうだよね」、「時代はデジタルだよね」と軽く同意して、
ならば時代に合わせて、
新型漢方入浴剤「あったか美人」のショート動画のコンテを数案作って、
動画づくり開始ほぼ直前まで来ていた。

そんな中に、アナログ未だ健在の朗報が入ってきた。

もう一度、アナログ販促に挑戦してみたくなった。

時代はすっかりデジタルになってしまった。
この原稿も移動中の新幹線で書いているし、
一通り書き終えたらスプレッドシートにアップする。
すると中1日くらいで、社内で情報共有できてしまう。

翻って、
今だからこそアナログにはハマってみてもいいと思った。
逆に俺自身にとっても、とても新鮮な響きだった。

そんなことで、
新型漢方入浴剤「あったか美人」アナログ販促プロジェクトをスタートさせた。
ただいま仕込みを開始中。
どんな発酵をするのか、
どんな広がり方をしてくれるのか今から楽しみ。

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